2015 Fiscal Year Research-status Report
日常生活活動の心肺負荷と大腿筋収縮の評価を意図した腰部加速度の時系列解析法の開発
Project/Area Number |
15K12683
|
Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
綾部 誠也 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (80407238)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊原 秀晃 中村学園大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40389367)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 身体活動 / 筋力 / 有酸素能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,日常生活活動における身体活動の心循環系負荷と大腿筋収縮を腰部加速度から簡易かつ客観的に評価するシステムを開発することであった.平成27年度は,以下の研究を実施した. 研究課題ⅠA.日常生活下の身体活動の実態調査.身体活動あたりの大腿部の活動量の推定方法に関する研究を行った.97名の男女を対象に歩行運動負荷試験を行うと同時に日常生活下での身体活動水準を評価した.起床時から就寝時までにわたり,腰部に2種の身体活動モニタ(Lifecorder,Active Style Pro)を装着した. Lifecorderにおいては,4秒毎の強度を測定し,これまでに持続時間別に身体活動を評価できることが報告されている.本研究においては,これまでの報告と同様に,日常生活の身体活動が短時間かつ断続的であることを確認した. 研究課題ⅠB.モデル化された日常生活活動に対する心循環応答,大腿筋収縮の把握と腰部加速度信号の解明と新規アルゴリズム開発.日常生活下での身体活動をモデル化した身体活動について,身体活動毎の強度,継続時間,心循環応答,大腿筋収縮を推定できる腰部加速度信号の評価アルゴリズムを開発することを目的として行った.対象者は,実験環境下にて身体活動を行い,その際の腰部加速度信号を測定した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は,平成27年度から平成28年度までの2カ年にて,3つの研究課題を計画していた.平成27年度においては,当初計画通りに研究課題Ⅰaと研究課題Ⅰbを実施することができた. 平成28年度は,当初計画通りに研究課題Ⅱを実施できると考えている.
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に明らかにした新規加速度信号処理アルゴリズムの実生活での日常生活下での精度検証を行う.実生活に即した環境下にて制限のない生活下にて,腰部加速度計,心拍数,筋電図を測定しする.さらに,研究成果について,国内外の学会や学術雑誌にて発表する.
|
Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は,平成27年度に執行予定であった人件費に計上費用を執行しなかったためである.これは,研究代表者と研究分担者により,人的労力を節約できたためである.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度については,計画通りに執行し,平成27年度残額についても,平成28年度の研究過程で必要になる経費として執行する.
|