2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of finger arterial dilatability testing as a comprehensive assessment of the endothelial function and stiffness of finger artery
Project/Area Number |
15K12704
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
田中 豪一 札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (10167497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 皇 札幌医科大学, 医学部, 講師 (30404669)
加藤 有一 札幌医科大学, 医療人育成センター, 講師 (90363689)
矢島 潤平 別府大学, 文学部, 教授 (30342421)
岡村 尚昌 久留米大学, 付置研究所, 助教 (00454918)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 生活習慣病 / 動脈硬化 / 慢性ストレス / 血管内皮機能検査 / 動脈スティフネス検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では新規に考案した指細小血管拡張能検査(ADA法)の妥当性と有用性を検証する。過年度に考案したADA両手連続法とADA片手連続法について、H29年度には指部全周圧迫可能な改良カフ部を新たに導入し、基準となる既存のエンドパット検査に対してADA検査の互換性、妥当性、有用性を健常青年において再検証した。 【研究1:互換性の実証】トノメトリー法を応用するエンドパット検査と光電容積脈波によるADA法の内皮機能検査としての互換性を、健常青年17名の標準検査(腕駆血)において分析した結果、極めて高い相関(r=.987、 n=17)を認め、 検査間の一致性(差のパーセント誤差=24%)は検査指間一致性(差のパーセント誤差=38%)に比較して、一致性がより高いことから互換性が実証された。 【研究2:指駆血ADA法の併存的妥当性】実験1では健常青年9名を被検者とし、腕駆血と指駆血を左右同指で比較した結果、充血反応の極めて高い相関(r=.983)を認め、指を駆血し、駆血指末節を検査部位、反対側の同指末節を対照部位とする指駆血ADA両手法が新しい内皮機能検査として確立した。続く実験2では、同法をADA片手法に発展させるために片手法における対照指を健常青年12名で検討した。腕駆血を指駆血に替え左右2指で行うエンドパット検査を基準とし、駆血指と同側の対照指を3・4・5指で行う片手法を比較した結果、対照3指と4指の基準法との相関は極めて高かった(それぞれr=.950、984)。その結果、駆血2指と組み合わせて対照に3または4指を用いる指駆血ADA片手法が確立した。 【研究3:慢性ストレス評価法としての妥当性】ADA検査(腕駆血両手法)と健常男女青年(n=71)の慢性ストレス関連心理社会要因の相関関係を調べた結果、怒り感情の内心での表出特性との有意な相関関係を認め、例数追加して過年度の結果が再現された。
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