2016 Fiscal Year Research-status Report
ニカラグアにおける障害者の生活実態に関する調査研究
Project/Area Number |
15K12788
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
田中 紗和子 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 助教 (90732850)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ニカラグア / 障害児者支援 / 発展途上国 / 国際協力 / 地域福祉 / 社会開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、2016年9月27日~12月1日(66日間)現地調査を実施した。主となるインタビュー調査は、昨年度に実施したため、今回は追加調査という位置付けで、本調査の結果をより深めるためのインタビューをメインとした。その他、政府機関の障害部門担当者、市役所職員、NGO職員からも、ニカラグアにおける障害部門の取り組みや現状についての聞き取り及び、障害関連イベントへの参加や調査対象である障害児支援施設をはじめとする障害関連組織における参与観察を行った。 2年間の調査の成果として、修士論文「地域共生に向かう作業療法プロセスの分析ーニカラグアの障害児支援におけるビーズ手芸実践事例からー」を執筆した。また、河野眞編(2016.4)『国際リハビリテーション入門』羊土社、日本福祉大学アジア福祉社会開発研究センター編(2017.3)『地域共生の開発福祉』ミネルヴァ書房の中で、ニカラグアにおける障害者支援について執筆した。その他、2016年9月の第50回日本作業療法学会発表、2017年2月国際リハビリテーション入門セミナーにおいて講師として、研究テーマであるニカラグアの障害者の生活実態について参加者と考察を深めた。 2017年度は、現地調査を継続しながら、論文投稿や学会発表を通じた2年間の成果の発表を中心に行う。 その他、2016年度の現地調査において、ニカラグアで唯一理学療法学科を有する大学や調査地保健局や障害者関連団体とのつながりをより広げることができたため、ニカラグアにおける障害者の生活実態の一部としてそれらの人々への支援のマクロな状況についても、調査を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、2016年9月27日~年12月1日(66日間)現地調査を実施した。主となるインタビュー調査は、昨年度に実施したため、今回は追加調査という位置付けで、本調査の結果をより深めるためのインタビューをメインとした。政府機関の障害部門担当者、市役所職員、NGO職員からも、ニカラグアにおける障害部門の取り組みや現状についての聞き取り及び、障害関連イベントへの参加や調査対象である障害児支援施設をはじめとする障害関連組織における参与観察を行った。 2年間の調査の成果として、修士論文「地域共生に向かう作業療法プロセスの分析ーニカラグアの障害児支援におけるビーズ手芸実践事例からー」を執筆した。また、河野眞編(2016.4)『国際リハビリテーション入門』羊土社、日本福祉大学アジア福祉社会開発研究センター編(2017.3)『地域共生の開発福祉』ミネルヴァ書房の中で、ニカラグアにおける障害者支援について執筆した。その他、2016年9月の第50回日本作業療法学会発表、2017年2月国際リハビリテーション入門セミナーにおいて講師として、研究テーマであるニカラグアの障害者の生活実態について参加者と考察を深めた。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年度は、現地調査を継続しながら、論文投稿や学会発表を通じた2年間の成果の発表を中心に行う。 2016年度の現地調査において、ニカラグアで唯一理学療法学科を有する大学や調査地保健局や障害者関連団体とのつながりをより広げることができたため、ニカラグアにおける障害者の生活実態の一部としてそれらの人々への支援のマクロな状況についても、調査を進めていく予定である。 継続的な調査および成果発表の機会を含め、研究はおおむね順調に進展している。
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Causes of Carryover |
2016年度は、2回の現地調査および、北海道で開催される学会発表を予定していた。しかしながら、現地調査を、長期(約2ヶ月間)で1回に変更したため、1往復分の交通費が計上されなかった。また、調査期間と学会日時が重複したため、学会を代理発表に変更したため、その分の交通費および宿泊費も計上されなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度も、引き続き、ニカラグアでの現地調査を実施する。その他、いくつかの学会やセミナーへの参加、発表を予定しているため、主な支出は交通費や宿泊費となる予定である。その他、関連文献の取り寄せ、パソコンやプリンターなど論文執筆に関わる物品を購入する予定である。
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Research Products
(1 results)