2015 Fiscal Year Research-status Report
パーソナル・ファブリケーション以降の芸術表現に向けた視聴覚メディアの系譜学
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15K12842
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
城 一裕 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (80558122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 克志 横浜国立大学, その他の研究科, 准教授 (20464208)
金子 智太郎 東京藝術大学, 美術学部, 助教 (20572770)
桑久保 亮太 情報科学芸術大学院大学, その他の研究科, 准教授 (30752042)
松井 茂 情報科学芸術大学院大学, その他の研究科, 准教授 (80537077)
瀬川 晃 情報科学芸術大学院大学, その他の研究科, 准教授 (90512624)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メディア考古学 / パーソナル・ファブリケーション / 視聴覚メディア / 実践に基づく研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
以下,平成27年度の研究実績の概要を研究計画に即して述べる. 1. 視聴覚メディアの形成過程の歴史的調査 [金子,2015a],[金子,2015b],[中川,2015]のを中心に, 19 世紀以降の視聴覚メディアに関わる調査研究を行なった.またこれらの歴史的調査の一部は,音響文化研究会トークイベント「交差する音の技術と音の文化」(http://soundstudies.jp/)でも紹介されている. 2. 過去の視聴覚メディアに関わる装置の再現 岐阜サラマンカホールでおこなわれたサラマンカホール 電子音響音楽祭にて《鳴釜神事》として,古典的な音響装置の再現を行なった. 3. パーソナル・ファブリケーションを踏まえた技法の提案 NTTインターコミュニケーション・センターでの通年の展示(車輪の再発明プロジェクト,オープン・スペース2015,NTTインターコミュニケーション・センター[ICC],2015年5月23日(土)ー2016年9月13日(日))を中心とした展覧会での展示を通じて,4つの技法を提案し,その多様な活用法を一般に示した.また,これらの成果に基づくワークショップを学内外で実施した.その他,関連の実践,要素技術に関わる研究内容の発表を行なった[Jo, 2015][Ando, Suganuma, Ito, Jo, 2016][城,2016]. その他,次年度に予定していた関連の実践に関わる作家・研究者 とのシンポジウムを,前述の展示に関連した研究会という形式で実施し,その内容は随時一般に公開している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究計画時には予定されていなかった通年に渡る展示の機会を得たことで,当初,次年度に予定していた研究成果の一般に向けた公開を先んじて実施し,技法の有効性を実践的に検証することで,研究を大きく進捗させることが出来た.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,主に関連の実践に関わる作家・研究者との議論を通じて,これまでに提案した技法の有効性を考察すると共に,その成果を適宜,国際会議・学術論文誌などで発表していく他,公開講座や講演会などを通じ一般への周知をはかり,パーソナル・ファブリケーション以降の芸術的実践に対する理解と認知の普及を目指す。
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Causes of Carryover |
研究代表者が移動する形で研究を実施したため,研究分担者の旅費が不要となり,次年度使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国際会議での発表旅費を中心とした支出を予定している.
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Research Products
(8 results)