2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K12901
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
札野 寛子 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (20229090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 達彦 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00255259)
大河原 尚 大東文化大学, 国際交流センター, 特任准教授 (70250024)
鈴木 秀明 目白大学, 外国語学部, 准教授 (10583958)
徳永 あかね 神田外語大学, 留学生別科, 准教授 (10360091)
小池 亜子 (田中亜子) 国士舘大学, 政経学部, 准教授 (10439276)
ボイクマン 総子 (椙本総子) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50370995)
中河 和子 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), その他 (00456401)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 言語教育プログラム可視化テンプレート / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は「研究実施計画」に盛り込まれた「言語教育プログラム可視化テンプレート(以下テンプレートと略)」の基本形を毎月の研究会で議論を重ねて作り上げた。それを日本語教育関係者を集めた以下のワークショップで、作成の意義・利用法を説明する一方で、改善すべき点がないか、関係者からの声を集めた。(1)平成28年8月7日(日)日本語教育学会主催「2016年度日本語教育学会実践研究フォーラム」(於:東京外国語大学)(参加者31名)、(2)平成29年2月25日(土)言語教育プログラム研究会主催/立命館大学日本語教育センター共催 公開ワークショップ「自身の関わる日本語教育プログラム像を描いてみよう‐プログラム可視化テンプレート試用版を用いて in 関西‐」(於:立命館大学衣笠キャンパス)(参加者9名)またテンプレートなどの情報を公開したHPも作成した。http://www17408ui.sakura.ne.jp/tatsum/Pro_Ken/contents.html テンプレートの今後の活用方法について、「日本語教育プログラム論構築に向けてのテンプレート活用方法に関する討論会」(平成28年12月10日(土)金沢工業大学虎の門キャンパス)に日本語教育有識者2名(神吉宇一氏:武蔵野大学大学院言語文化研究科 准教授・日本語教育学会副会長、品田潤子氏:国際日本語普及協会所属教師・ビジネスプロセスコミュニケーション研修サービス代表)を招き討論会を行った。 さらに、研究協力者の古川嘉子氏(国際交流基金日本語国際センター)・田中和美氏(国際基督教大学)が、平成29年2月17日に武蔵野大学有明キャンパスで開催されたビジネス日本語研究会にて「ビジネス日本語教育における言語教育プログラム可視化テンプレートの利用」という題目でポスター発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、懸案のテンプレートの基本形を完成し、対外的に公開して、日本語教育関係者からの感想や修正のための意見などを聞くことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、まずこのテンプレートを道具として用いて、日本語教育の活動をプログラムの視点から幅広く理解し、議論する場となる「日本語教育プログラム論」の必要性について、日本語教育学会春季大会(於:早稲田大学)にてパネルセッションで訴える。 「『日本語教育プログラム論』構築に向けての提案」(発表者:鈴木秀明、大河原尚、札野寛子) その後、このパネルセッション後半でのディスカッションで聞かれた参加者からの意見も参考にして、今後このプログラム論構築を実践的に進めていくために活用できる参考書を、この研究メンバーを含む言語教育プログラム研究会有志で執筆する予定である。
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Causes of Carryover |
一部研究分担者が、昨年夏に東京外国語大学で開催された「日本語教育学会実践フォーラム」でのワークショップセッションに参加できず、予定していた旅費の支出がなかったことと、謝金を支払って協力してもらう予定であった自前のワークショップを開催する代わりに、講師2名だけを招いての討論会を開催したため、予定していた謝金分より少ない出費となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究例会や学会大会への旅費に加えて、今年度の図書執筆および情報検索に用いるパソコンとタブレット端末の購入を計画している。さらに、テンプレート利用ワークショップを開催し、その協力者への謝金としての支出も予定している。
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Research Products
(3 results)