2016 Fiscal Year Annual Research Report
Preparing for the Syllabus of the Japanese Language Education for Foreign Housekeeping Supporters
Project/Area Number |
15K12903
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
今西 利之 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (50332888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 史央 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (70340437)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 日本語教育 / 外国人家事支援人材 / 能力記述文 / 目標言語調査 / 語彙・表現リスト / シラバス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、外国人家事支援人材が業務を遂行するために必要な日本語能力がどのようなものであるかを能力記述文(Can-Do-Statement)の形で明らかにするとともに、場面ごとの語彙・表現リストを作成し、両者を統合した外国人家事支援人材に対する日本語教育シラバス(案)を作成することである。 研究期間を通じて行った家事支援業務を行っている企業へのアンケート調査やインタビュー調査を行った。その結果、家事支援人材の業務は大きく「雇用主からの業務指示への対応」「業務場所への移動」「依頼主との打ち合わせ」「家事業務の遂行」「依頼主への報告」「雇用主への報告」があり、そのそれぞれが更に細分化されて、例えば「掃除」の業務においては、「掃除用具(掃除機等)を、表示を見ながら適切に使うことができる。/必要に応じて取扱説明書を読み、適切に使うことができる。」「目的に応じた適切な洗剤等を選ぶことができる。」「洗剤等を、表示を見ながら適切に使うことができる。」「ごみを適切に分別・処理することができる。」といった能力が求められること、 その多くで文字言語の使用が必要であることが明らかになった。(詳細は今西・渡辺(2016)を参照のこと。) また、最終年度には「掃除」「洗濯」の業務遂行における語彙・表現リストの作成を目的に掃除及び洗濯業務について書かれたいわゆるHow-to本での記述を分析に基づく目標言語調査を行った。その結果、「掃除」では「汚れ、油汚れ、カビ、ほこり、花粉、髪/髪の毛、シミ」、「洗濯」では「汚れ、シミ、黄ばみ、汗、油、泥、カビ、毛、ほこり」といった語彙・表現があることが明らかとなった。(詳細は今西・渡辺(2017)を参照のこと。) 今後も引き続き様々な調査や分析を行い、能力記述文の改定、語彙・表現リストの作成、さらには、日本語学習への応用を見据えたカリキュラム作成を行う予定である。
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Research Products
(4 results)