2016 Fiscal Year Research-status Report
アジア圏英語学習者の作文・発話の体系的修訂に基づく大規模校閲コーパスの開発と分析
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15K12909
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
石川 慎一郎 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (90320994)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 学習者コーパス / 英語 / アジア / 校閲 / ライティング |
Outline of Annual Research Achievements |
◎概要:アジア圏国際英語学習者コーパス(ICNALE)の新規モジュールとなる校閲モジュールの開発を進める。 ◎本年度進捗:2016/4月に,先行研究レビューを踏まえ,本プロジェクト用の作文評価ルーブリックの作成。2016/月に日本・中国・韓国・台湾・タイの学習者作文(約80本*4=320本)の校訂に着手。 同6月にJPNモジュールの先行処理データ(40本)の校訂・評価作業が完了。同6月に今後の作業進捗についての調整会議(評価者間分散を統制するための共通作文に対するキャリブレーション評価システムの構築と新規の作業委嘱)。および,JPNモジュール(残40本)の校訂・評価作業が完了。2016/8月に本年度データ収集が完了。2016/12月に ICNALE(本体作文モジュール)の拡張データセットとしてアラブ首長国連邦(UAE)でのデータ収集が完了。2017/2月に学習者の作文データの分析の基礎資料となる「大学入試センター試験英語語彙表(1987~2014年)」の開発・公開が完了。◎アウトプット:口頭発表として,シンポジウム 東アジアの言語研究とL2教育研究~コーパスが拓く学際研究の領野~(大学英語教育学会東アジア英語研究会特別シンポジウム),Grammatical and Contextual Correctness in L2 Writing: An Analysis of the ICNALE-Proofread, A Newly Designed Parallel Corpus Including Learners' Original and Edited Essays (全国英語教育学会), 3つの作文評価法:ばらつきが小さく精度が高いのはどれか(統計数理研究所)ほか。著書・論文として『ベーシック応用言語学』(ひつじ書房)ほか。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ELF圏6か国・地域のうち,約半数で校閲データ収集が完了。おおむね予定通りの進捗である。なお,収集データは年度末までに整理を終え,2017年4月中に公開予定。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の予定 1)残りの2か国・地域での校閲データ収集 2)同じく評価データの収集 3)収集データの公開のためのオンラインプラットフォーム開発 4)関連研究をまとめた新しい論文の作成
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Research Products
(19 results)