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2015 Fiscal Year Research-status Report

日本人英語学習者の文構造親密度データベースの構築

Research Project

Project/Area Number 15K12911
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

横川 博一  神戸大学, 学内共同利用施設等, 教授 (50340427)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords文構造 / 親密度 / 動詞の項構造 / 英語運用能力
Outline of Annual Research Achievements

平成27年度は,文構造親密度データ構築のための基礎的データ収集を行った。調査対象とする動詞を選定し,語彙情報を確定したのち刺激文を作成し,文構造親密度のパイロット調査を経て,本調査のための準備を整えた。
(1)文構造親密度調査のための準備 ①調査対象とする動詞の選定:横川編(2006, 2009)にもとづき,頻度,文字親密度および音声親密度を考慮しつつ,主として『英単語親密度』から動詞を抽出する。なお,小西 (1996),Biber et al. (1999),投野 (1997)なども参照し,動詞の選定を行うこととした。②下位範疇化情報および項構造情報の選定:それぞれの動詞について,調査すべき下位範疇化情報および項構造情報を選定する。たとえば,give:[NP_ NP, NP],<Agent, Goal, Theme>のように,それぞれの動詞に対して記述するなど方針を策定した。③刺激文作成:下位範疇化情報および項構造情報に基づき,刺激文を作成した。刺激文の作成にあたっては,文を構成する語には親密度が高い語を使用することとした。
(2)文構造親密度調査データ収集 ①第1次パイロット調査:調査方法,刺激文の数や妥当性などを検証するために,小規模の調査を行い,検討した。その結果にもとづき,刺激文の全面的な再検討を実施し,刺激文セットの改訂を行った。②第2次パイロット調査:動詞および刺激文,調査方法等の再検討を行い,本調査のための準備を行った。
なお,平成27年度は,全体会ミーティングを4回(5月16日,7月18日,9月12日,12月26日),分科会を1回(3月14日)に開催した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の予定通り,動詞の選定,刺激文の作成と改訂,2度にわたるパイロット調査の実施によって,平成28年度の本調査の準備を整えることができたため。

Strategy for Future Research Activity

(1)平成28年度前期に,本調査を行う。本調査は,日本人大学生約1,000名を対象とし,学年・専攻・地域等を考慮し,可能なかぎり幅広い層に対して調査を行う。
(2)平成28年度後期は,文構造親密度データの分析・考察を行う。本調査の結果に基づき,親密度による動詞・文構造の特徴分析,同一動詞内における項構造による親密度の違い,検定教科書における頻度の相関などの視点から分析・考察を行う。
(3)平成28年度後期~平成29年度前期にかけて,文構造親密度データの応用研究にも着手し,データベースの妥当性の検証および本データベースの応用可能性について実証研究を行い,平成29年度後期には,教育・研究のための日本人英語学習者を対象とした文構造親密度データベースを完成させる。

Causes of Carryover

平成28年度以降に実施予定の応用研究に必要となる心理実験用ソフトの購入,本調査実施のための調査用紙印刷費,本調査の実施後のデータ入力にかかる協力者謝金に,当初の予定よりも費用がかかることとが判明したため,平成27年度は,実験データの集積・解析等に必要となるPCのみを購入するにとどめ,パイロット調査ににかかる調査用紙の印刷は大学で行い,データ入力作業は連携研究者,研究協力者で行い費用をかけない方法をとった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

応用研究に必要となる心理実験用ソフトのライセンス購入,本調査実施のための調査用紙印刷費,本調査の実施後のデータ入力にかかる協力者謝金に使用する計画である。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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