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2016 Fiscal Year Research-status Report

複合的困難を抱えるDV被害母子の生活再建期における「積極的分離」

Research Project

Project/Area Number 15K13090
Research InstitutionSapporo Gakuin University

Principal Investigator

横山 登志子  札幌学院大学, 人文学部, 教授 (00295916)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords母子生活支援 / ソーシャルワーク / DV / 生活再建期 / 分離
Outline of Annual Research Achievements

本研究は複合的困難を抱えるDV被害母子の生活再建期において「積極的分離」という判断がどのようなプロセスでなされたのか、その意義や課題を支援者と母親の立場から質的に研究することが目的である。平成28年度の計画は、母子生活支援施設の事例について、支援者記録の分析結果の執筆と、関係機関のヒアリング、母親へのインタビュー分析であった。
結果として、支援者記録の分析については執筆を終え、共著のかたちで出版予定である(2018年3月予定)。支援者の3年3ヶ月にわたる記録を時期ごとに区分して、それぞれの時期に母親と子がどのような状況におかれ、母子関係がどのようであったか、支援者(職員)はどのような支援を行ったのかについて分析した。母子分離という選択肢を母親との対話的関係のなかで苦渋しながらも積極的に意味づけしていった経過からは、母親規範にからめとられながらも、子どものためにという理由で、生活を社会的養護にゆだねながら、母子関係の再構築へとむけることのできた様子がとらえられた。
関係機関のヒアリングと母親へのインタビュー分析、学会等への発表・投稿については、個人的理由から十分に行うことができず、補助事業期間延長を申請し、承認されたため、平成29年度に実施予定である。
母親へのインタビュー自体は終了しているので、平成29年度は分析結果を執筆するとともに、母子福祉や女性福祉に関する先行研究とのつきあわせ、関係者・関係機関へのヒアリングや研究会の実施等を行う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本来なら今年度で成果をまとめて終了する予定であったが、個人的理由のため十分に研究に取り組むことができず、平成29年度に期間延長することが承認されている。

Strategy for Future Research Activity

今後の予定としては、①母親へのインタビュー分析の執筆、②関係機関のヒアリング(この分野に詳しい研究者からの助言等)、③この領域に関する研究動向の把握(学会等への参加など)を予定している。

Causes of Carryover

平成28年6月より親(遠方)の介護のため頻繁に週末介護を行うこととなり、当初予定していた計画を実施することが困難となった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成29年度には、図書購入、学会等への出張旅費、関係者・関係機関へのヒアリング関係の費用等を予定している。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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