2017 Fiscal Year Research-status Report
ソーシャルワーク・スーパービジョンにおける予防・予測的機能に関する研究
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15K13094
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Research Institution | Japan College of Social Work |
Principal Investigator |
木戸 宜子 日本社会事業大学, 福祉マネジメント研究科, 准教授 (80386292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 有記 (大賀有記) 愛知県立大学, 教育福祉学部, 講師 (30708748)
福山 和女 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 名誉教授 (20257083)
小原 眞知子 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (50330791)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ソーシャルワークスーパービジョン / 予測的機能 / 徴候把握 / 予防枠組み / 示唆的予防策 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度の研究計画では、これまでの研究成果に基づいて、予防・予測的機能の観点に基づくソーシャルワーク・スーパーバイザー養成プログラムの開発をおこなう計画であった。 10月の日本社会福祉学会の分科会において、「ソーシャルワーク・スーパービジョンにおける予防・予測的機能:モデル構築に向けて」を発表。平成28年にカナダ・モントリオールにおいて行なった、クリニカルスーパーバイザーへのインタビューをもとに、ソーシャルワーク・スーパービジョンのモデルおよびプログラムの構築に向けて、予防・予測的機能の観点から必要となる要素として、事前対応的スーパービジョン、徴候把握、示唆的予防策などを提示した。またこの発表内容ををもとに論文作成にあたった。 国内での福祉施設・機関における管理職などを対象としたインタビューのために、所属機関における研究倫理審査を申請し、承認されたのち、関東、東海地区の6名をインタビュー対象者として選出し、研究代表者、分担者で分担してインタビューを実施した。 またソーシャルワーク・スーパービジョンのモデル構築に向けて、これまでの研究成果の評価のために、7月には東京都内で、カナダ・モントリオールの研究者を交えて、研究代表者、分担者等の研究会を開催し、研究内容について報告するとともに議論をおこなった。平成30年3月には、研究代表者と分担者でカナダ・モントリオールに渡航し、現地のクリニカルスーパーバイザーを対象とした追加・補足的インタビューを7名に対しておこなった。事前に、インタビューおよびプログラム検討の枠組みとして、臨床的側面、理論的側面、臨床と理論に関する側面、組織の規模を軸とする枠組みを検討し、それに基づいて実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
プログラム開発のために専門職者を対象とした研修会、および調査を実施しようとしたが、所属機関における研究倫理審査の遅れがあったことなどのために、研究計画に変更が生じた。そのため、国内の福祉施設・機関における管理職などを対象としたインタビューの実施が遅れた。またカナダの研究者・実践者とプログラム内容について話し合うための渡航が、都合により平成29年度末とならざるを得なくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
国内の福祉施設・機関における管理職へのインタビュー結果の分析、考察について、分担者と協力して早急にすすめ、その結果について、またプログラム内容等について学会等で発表する。
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Causes of Carryover |
所属機関における研究倫理審査の遅れがあったことなどのために、研究計画に変更が生じ、国内の福祉施設・機関における管理職などを対象としたインタビューの実施が遅れた。またカナダの研究者・実践者とプログラム内容について話し合い、現地での追加的補足的インタビューのための渡航が、都合により平成29年度末とならざるを得なくなったため、次年度使用額が生じ、補助事業期間延長の申請をおこない、承認を得た。 次年度使用額については、インタビューデータのテープ起こし、分析のために使用する予定である。
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Research Products
(1 results)