2016 Fiscal Year Research-status Report
慢性抑うつと心理療法のシアター&スポットライト仮説の研究
Project/Area Number |
15K13148
|
Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
杉山 崇 神奈川大学, 人間科学部, 教授 (40350821)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雨宮 有里 神奈川大学, 人間科学部, 非常勤講師 (00625501)
五味 美奈子 浦和大学, 人間学部, 講師 (20598669)
伊藤 美佳 山梨大学, 総合研究部, 講師 (30402019)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | シアター&スポットライト理論 / 意識 / 無意識 / 心理療法 / 実践研究 / 理論研究 / 実証研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は1)実践的研究、2)コミュニティサンプルを対象者とした実証研究の実施準備、3)理論的な研究、を中心に研究を遂行した。 1)については本理論が示唆する病理モデルに基づいた治療仮説(見立てて)がどの程度の確度をもつものか、臨床心理士の研究者(代表者・分担者)の臨床実践を通して検討した。 2)について本研究計画は経験サンプリング法を用いた方法が最適であると代表者・および分担者は判断し、実験ツールの作成およびコミュニティサンプルを集める協力機関との協議を完了した。現在は、方法として斬新なため研究の審査組織において必然性・安全性への理解を得るプロセスが進行中である。 3)について記憶心理学の研究者と理論についての意見交換を行うだけでなく、発達の知見を取り入れる必要性が明らかになったので、発達の観点から心理臨床を行う実務家との理論についての意見交換を行う機会を設けた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理論研究と実践研究は当初の計画以上に展開している一方で、実証研究が方法の必要性・安全性への理解を求める段階で滞っている。トータルで考えると(2)と言えるだろう。
|
Strategy for Future Research Activity |
実践研究を更に積み重ね、理論研究も心理療法家との対話の部分でさらに遂行できる部分を勧める。計画している実証研究の方法について必要性・安全性への理解を求める作業を遂行し、年度内の研究遂行を目指す。
|
Causes of Carryover |
実証研究の準備は整ったものの研究の審査機関から必要性・安全性への理解を得るプロセスが進行中のため、実証研究の諸経費および参加者への手当相当の金額が手付かずになっている。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度中に必要性・安全性への理解を得て実証研究を遂行する。実践研究、理論研究は引き続き遂行する。
|
Research Products
(3 results)