2017 Fiscal Year Research-status Report
発達障害ペアレント・メンター・プログラムの評価ツールの開発
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15K13260
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
竹澤 大史 和歌山大学, 教育学部, 講師 (80393130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 雅彦 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20252819)
安達 潤 北海道大学, 教育学研究院, 教授 (70344538)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 発達障害 / ペアレント・メンター / 養成研修 / 効果測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達障害ペアレント・メンター・プログラムのアセスメントバッテリーの開発を目指し、先行研究で用いられたThe Psychological Empowerment Scale を翻訳した。尺度の翻訳に先立ち、研究代表者及び研究分担者が、米国カンザス大学のビーチセンターを訪問し、尺度の作成者であるDr.Marquis、尺度の管理者であるDr.Summersと打ち合わせを行った。打ち合わせでは、日米のペアレント・メンター研究の課題や、尺度開発の経緯、プログラムのアセスメントツールとしての尺度の適用性などについて話し合った。打ち合わせでの検討課題に基づき、代表者が尺度を翻訳し32項目の尺度案を作成した。尺度案について、研究分担者及び連携研究者と検討を行った。専門用語や日本では馴染みのない概念について、研究参加者が分かりやすい表現に修正するとともに、項目全体について用語の統一を図った。例えば、parent organization やservice program などは複数の項目で用いられているが、具体的な内容や文化的な差異を考慮して翻訳し、各項目の文脈を損ねることなく用語を統一する必要があった。またadvocateやneedsなど、専門的な意味を含み、一般的に馴染みのない語の翻訳には注意を払う必要があった。その他、尺度全体の構成についても研究分担者とともに再検討し、尺度案の修正版を完成させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
尺度の作成と修正の作業に時間を要し、予定が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、尺度案の修正版をもとに、データ収集及び分析を進め、尺度を完成させる。修正版のバックトランスレーションを行い精査を進める。また、尺度案酒精版を用いて予備調査を行い、そのデータをもとに信頼性及び妥当性を検討し、質問項目を決定する。その後、プログラムの実施前後の結果及び統制群との比較を通し、プログラムの効果判定指標としての適用可能性を検討する。
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Causes of Carryover |
研究計画の変更に伴い、予定していた執行額に変更が生じたため。尺度の修正版のバックトランスレーションや予備調査の費用として使用する予定である。
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