2015 Fiscal Year Research-status Report
放射光を用いた3次元その場観察炉の開発と始原的隕石中の火成物質の再現実験
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15K13597
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Research Institution | Japan Aerospace EXploration Agency |
Principal Investigator |
上椙 真之 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, その他部局等, その他 (20426521)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | その場観察 / 加熱実験 / コンドリュール / 再現実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
放射光実験用赤外線イメージ炉の開発を行った。予算の配算からあまり時間が無かったため、納品は年度末ぎりぎりとなった。このため、本年度は装置の納品のみを行い、セットアップ、性能評価は翌年度へ繰り越しとなる。加熱自体はまだ実施していないが、セットアップは終了しており、本年末までには実験を開始できる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は予定通り、加熱炉の開発を終えることが出来た。今のところトラブルは発生しておらず、予定通りの経過である。今後装置の運用に当たって問題が起こる可能性もあるが、装置の運用自体は申請者はすでに習熟しているため、問題への対処も迅速に行う事が出来ると考えている。 試料台の開発が今年度に回るが、ここは自作のパーツを組み合わせる事になる。この場合、ステージ性能が悪いと目的としていたCT観察による成果が出ない可能性があるが、その場観察自体はすでに可能であるため、成果を出すことは可能である。
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Strategy for Future Research Activity |
加熱炉のセットアップはほぼ終了しているが、試料ステージがまだ開発中である。また、放射光実験のマシンタイムも今後申請し、十分な実験時間を確保することで、成果創出を行う 成果公表は国際誌への論文発表を予定しているが、期間内にどこまでの成果が出るかが今のところはっきりとしないため、雑誌のグレードなどは国内雑誌も含め、今後の成果を見て判断する。
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Causes of Carryover |
製品の金額がほぼ上限で、これ以上の使用ができなかったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
合算して使用する。
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