2016 Fiscal Year Research-status Report
低酸素細胞標識PET分子イメージングで、KORTUCの線量分布図向上を可視化研究
Project/Area Number |
15K15461
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
新保 大樹 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30535018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 謙 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (10463291)
吉川 信彦 大阪医科大学, 医学部, 助教 (10719917)
上杉 康夫 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80223452)
小森 剛 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (50309142)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | KORTUC / F18-FMISO |
Outline of Annual Research Achievements |
増感放射線療法KORTUCは15症例に実施した。KORTUCの治療成績は以前の症例も含めて、癌治療増感研究会、ヨーロッパ放射線腫瘍学会に、増感放射線療法KORTUCを用いた非手術乳房温存療法として報告した。また、増感放射線療法KORTUCの治療成績として日本医学放射線学会関西地方会に報告した。 KORTUC実施症例の内、同意が得られた2例に対して腫瘍内の低酸素状態を可視化するために、低酸素標識分子イメージング検査、F18-FMISO/PETを実施した。FMISO/PETは計画通り、KORTUCの薬剤投与前(前日)と投与後の2回撮影した。1例目は子宮頸癌LN転移の症例でF18-FMISO/PETで治療対象腫瘍には集積がなく、腫瘍内は低酸素ではなく、放射線感受性が高いことが示唆され、通常通りの放射線治療を行った。2例目は頚部原発不明癌の症例で、治療対象腫瘍にFMISOの集積あり、腫瘍内は低酸素状態で、放射線感受性が低いことが示唆され、KORTUCを施行した。ただし、KORTUCの薬剤投与後のFMISOの集積低下はごくわずかであった。 今後は2症例のF18-FMISO/PET画像を定量化したものを利用して、KORTUCにより低酸素状態が改善した、酸素効果を加味した放射線治療の線量分布図を作成する計画である。 また、予定症例数5例も目標にF18-FMISO/PET実施症例を増やすことが課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
F18-FMISO/PET実施1例目に腫瘍内にFMISOの集積がなく、F18-FMISO投与から撮影までの間隔や撮像法、適応症例の検討を行う必要があった。実施2例目はKORTUC投与前に対象腫瘍にFMISOの集積を認めたが、KORTUC投与後の集積は減少はごくわずかで、F18-FMISO1回目と2回目の撮影間隔やKORTUC投与後からF18-FMISO実施までの間隔を検討する必要があった。 FMISO施行に同意が得られる症例が予定より少なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
FMISO施行に同意が得られる症例を増やす。 F18-FMISO1回目と2回目の撮影間隔やKORTUC投与後からF18-FMISO実施までの間隔を再検討する。
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Causes of Carryover |
予定症例数が実施できていない 対象患者様への謝金や送迎代が不要となった。 解析用コンピューターを購入しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
予定症例数を実施する
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