2015 Fiscal Year Research-status Report
カルシウム感受性蛍光タンパクを用いたスライス及びin vivo脊髄イメージング
Project/Area Number |
15K15565
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
紙谷 義孝 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任教授 (90381491)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 洋 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00262436)
渡部 達範 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (30748330)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 疼痛メカニズム / 一次知覚神経 / 脊髄後角 / カルシウムイメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、まずアデノ随伴ウイルス(Adeno-associated virus:AAV)ベクターを用いてラット及びマウスの一次知覚神経に外来遺伝子を発現させるため、くも膜下腔へのウイルスベクターの接種を行う予定であった。米国ペンシルバニア州立大ベクター産生施設との間で物質移動合意書(MTA:Material Transfer Agreement)を締結し、AAVベクター(AAV5.CMV.TurboRFP.WPRE.rBG: AV-5-PV2177)ならびにカルシウム感受性蛍光タンパクをコードするAAVベクター(AAV5.Syn.GCaMP6f.WPRE.SV40: AV-5-PV2822及びAAV5.CAG.GCaMP6s.WPRE.SV40: AV-5-PV2833)を入手した。同時に当科でin vivoカルシウムイメージングのための設備のセットアップを行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ペンシルバニア州立大との間のMTAの締結が書類不備により10月にずれ込み、AAVベクターの入手が11月後半にずれ込んだこと、AAVベクターを接種後、実験動物を飼養する施設を、当初は当研究室が有するP1A飼養施設を用いる予定が、動物実験センターとの話し合いで動物実験センター内で行うことになり、手続きに時間を要したこと、in vivoカルシウムイメージング及び、in vitroカルシウムイメージングの設備も、学内の他の実験室から移設する必要が生じ、そのセットアップに時間を要したことなどが原因。
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Strategy for Future Research Activity |
飼養施設の問題はすでに解決済みであり、カルシウムイメージング設備についてもセットアップはほぼ完了している。研究代表者の異動もあり、研究体制も不安定だったが、実験補助者との連携を強化することにより改善可能と考えている。生理学実験については、最悪in vivoカルシウムイメージングに絞って施行することも視野に入れているが、遺伝子導入法が確立することにより、行動実験や組織学実験への適応が広がることを期待している。
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Causes of Carryover |
実験環境の整備に手間取ってしまったため、研究の進捗が遅れたのが理由
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に行う予定だった研究を平成28年度に先送りして施行予定のため、消耗品費等はそのままくりこして使用する。
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