2016 Fiscal Year Annual Research Report
Novel biomaker for head and neck cancer in exosome
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15K15617
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
丹生 健一 神戸大学, 医学研究科, 教授 (20251283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大月 直樹 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (40343264)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 頭頸部癌 / エクソソーム / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部は視覚、聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚などの感覚、音声言語によるコミュニケーション、呼吸、摂食嚥下など様々な役割を担っている。従って頭頸部に発生した悪性腫瘍に対しては、癌の根治とともにこれら機能(QOL)の維持が求められる。根治とQOLの維持という2つの命題を両立させるには、早期発見・早期治療がなによりの方略だが、頭頸部癌の多くは進行癌であり、約50%に再発がみられる。現在、頭頸部癌の腫瘍マーカーとしては、血清中のsquamous cell carcionoma (SCC)抗原が用いられているが、その感度は40%程度であり 臨床現場では実用的とは言いがたく、より感度の高い腫瘍マーカーの登場が望まれる。本研究は頭頸部腫瘍患者の血液から検出可能な新たなバイオマーカーの候補を予備的に探索することを目的として計画し、以下の方法で研究を実施した。 方法:神戸大学医学部附属病院耳鼻咽喉科頭頸部外科に入院する患者の内、頭頸部腫瘍と診断され手術治療を受ける患者を対象とし、手術室において全身麻酔導入後に手術執刀開始直前および腫瘍切除後に、血液を採取する。手術前、および手術後の血液を採取し血清を分離する。その後、マイクロRNAを抽出してマイクロアレイを行いサンプル中に存在するマイクロRNAについて網羅的に探索する。また代謝物(メタボローム)についてもガスクロマトグラフ質量分析計を用いて網羅的に測定する。得られたデータを臨床情報や手術摘出標本から得られた情報と比較検討し、新たなバイオマーカーを探索する。 結果:培養細胞を用いたパイロットスタディーによりマイクロRNA抽出技術を確立した。神戸大学臨床研究倫理審査委員会の承認を得て、現在、症例集積中である。
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Research Products
(1 results)