2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a novel injectable bioabsorbable implant substituted by adipose tissue in vivo
Project/Area Number |
15K15657
|
Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
森本 尚樹 関西医科大学, 医学部, 准教授 (40378641)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
覚道 奈津子 関西医科大学, 医学部, 講師 (00509490)
伊藤 蘭 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (00768921) [Withdrawn]
河合 勝也 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (90273458)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 吸収材料 / 脂肪 / 埋入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、最終的に自家脂肪組織に置換されるインジェクタブル(注射可能)な吸収性人工材料の開発を目的として研究開発を行った。平成29年度は平成27年度より実施していた脂肪に生体内で置換される吸収性材料の埋入による脂肪再生結果をとりまとめ、論文として成果を発表した。本研究の結果、PLLA(ポリ-L-乳酸)の吸収性縫合糸をメッシュ状に編んだものに、コラーゲンスポンジ(CS)を組み込み作成した埋入材では、PLACL(乳酸カプロラクトン共重合体)を用いた埋入材よりも生体内(ラットそけい部皮下埋入)で長期間形態を維持していた。本検討で、肉芽組織および脂肪組織の観察は、脂肪重量、脂肪面積及びoil red O染色での脂肪組織の生成確認、抗CD31免疫染色による血管形成評価を行った結果、PLLA埋入材は、移植1年後の脂肪形成(脂肪重量、脂肪面積)が有意に優れていた。このPLLAを用いた埋入材の強度に関して、乳癌術後患者に同意を得て、組織拡張器の内圧測定を、開始時、拡張中盤、拡張終了時に行い計測した組織拡張器内圧の最大圧にも耐えられる、すなわち乳房再生目的に使用できることも同時に確認した。次の段階として白色家兎でも埋入実験を開始している。 インジェクタブルな材料に関しては、作製方法について現在試行錯誤しており、試作を行ったが、使用に耐えうる材料ができておらず、in vivoでの埋入実験が開始できなかった。これは今後の課題として開発を継続する予定である。
|
Research Products
(2 results)