2017 Fiscal Year Annual Research Report
Does awake non-functional masticatory muscle activity affect tooth loss and periodontal diseases?
Project/Area Number |
15K15706
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
皆木 省吾 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (80190693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 学 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (40157904)
沖 和広 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (00346454)
川上 滋央 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (60708072)
前田 直人 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (10708051)
江國 大輔 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (70346443)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 歯周病 / ブラキシズム / 筋電図 |
Outline of Annual Research Achievements |
咀嚼筋の活動と歯周病との関係は長く興味の対象となっているが、明瞭な結果はこれまでには示されていない。過去の研究のほとんどは睡眠時の咬筋筋活動を観察しており、覚醒時の咬筋筋活動を定量的に調査した研究がなかった。本研究では、歯周炎に罹患した被験者の覚醒時と睡眠時の咬筋筋活動を評価した. 歯周炎なしまたは軽度の歯周炎(NMP群)を有する16人、中等度または重度の歯周炎(MSP群)を有する15人を被験者として登録した.P. gingivalis を細菌抗原として血漿IgG抗体価を調査した. 被験者の覚醒時と睡眠時の咬筋筋活動を携帯型EMGレコーダーを用いて記録した.最大振幅値が5-10%MVC、10-20%MVC、20%MVC以上、に該当するMMAが解析された。さらに、20%MVCを代表的なブラキシズムエピソードである phasic, tonic, mixedの解析閾値として用いた。咬筋筋活動時間とブラキシズムエピソードは一時間あたりの持続時間として算出した. P. gingivalisに対する血漿IgG抗体価は2群間に統計学的有意差はなかった。覚醒時は20%MVC以上の咬筋筋活動時間がNMP群と比較してMSP群の方が有意に長かった。睡眠時は全て強度範囲の筋活動時間がNMP群に比較してMSP群で有意に長かった。ブラキシズムエピソードは覚醒時と睡眠時ともに、phasic エピソードとmixedエピソードがNMP群と比較してMSP群で有意に長かった.本研究は歯周病の重症度に咬筋筋活動が関連している可能性があることを示した。
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