2015 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の静脈穿刺後皮下出血における皮膚バリア機能の評価
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15K15803
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
木森 佳子 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (30571476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紺家 千津子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20303282)
松本 勝 金沢大学, 保健学系, 助教 (40751904)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 静脈穿刺 / 皮下出血 / 皮膚バリア機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
疼痛に次ぐ苦情内容として報告されている末梢静脈穿刺後の皮下出血は、痒みを時折伴い、皮膚裂傷の影響因子であることが考えられているが対策は十分とはいえない。皮下出血部のスキンケアを検討するため、皮下出血部と非皮下出血部の皮膚バリア機能、皮膚色・角質水分量・皮脂量・粘弾性・経皮水分蒸散量・pH、皮膚色を比較した。参加者は看護師が静脈穿刺後の皮下出血と判断した皮膚変化を持つ入院高齢者50名であった。その結果、皮下出血部は非皮下出血部に比べ色調は異なり、粘弾性と角質水分量が低く水分保持能が低い可能性があった。pHは有意な差があるものの両群とも弱酸性であった。以上より、真皮内の出血が皮膚バリア機能に影響しているといえるため、末梢静脈穿刺による皮下出血がある場合には外部刺激の保護・保湿ケアを考慮した方が望ましいと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り調査を終了し、調査結果から皮下出血部の皮膚バリア機能から皮膚の保護と保湿ケアが有効であると考えられた。臨床適合性を鑑みた材料を検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
冬季までに材料を検討し臨床で使用評価を行う予定である。また、6月に調査結果を学術集会に発表し、その後論文として執筆し公表する予定である。
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Causes of Carryover |
1部の請求物品が当該年度内に届かなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に届いた物品について使用する。
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