2016 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship between normal body weight obesity (so-called masked obesity) and perinatal outcome to pregnant women
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15K15848
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
江守 陽子 筑波大学, 医学医療系(名誉教授), 名誉教授 (70114337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村井 文江 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40229943)
川野 亜津子 筑波大学, 医学医療系, 助教 (10550733)
山海 千保子 筑波大学, 附属病院, 副看護師長 (90438101) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 体脂肪率 / 隠れ肥満 / 妊娠女性 / 周産期outcome |
Outline of Annual Research Achievements |
従来、妊婦に対する体型の評価はBMI(Body-Mass Index)が世界的に用いられてきたが、近年では体脂肪率が重要であるといわれている。体脂肪率はBMIと強い相関がある一方で、BMIが「やせ」「標準域」であっても、体脂肪率が30%をこえる「正常体重肥満(いわゆる隠れ肥満)」が少なくない。これまでにBMIと周産期アウトカムの関連を示唆する報告があるが、体脂肪を含む体重評価を踏まえ検討されたものはない。BMIが低体重領域あるいは普通体重域であっても、脂肪量からはかくれ肥満体型と判定される妊婦は肥満者としての管理をすべきではないかと考えた。そこで本年度は、妊婦の体脂肪率を含めた体重評価と、周産期アウトカムの関連について検討した。 対象者は平均年齢33±4.9歳、初産婦25名(56.9%)、経産婦19名(43.1%)。経膣分娩37名(84.0%)、帝王切開7名(16.0%)であり、正期産42名(95.5%)、早産2名(4.5%)であった。BMIおよび体脂肪率の測定は妊娠14±2週で行い分類した。 その結果、分娩所要時間、分娩時出血量、出生時児体重の群間比較を行ったところ有意差は認められなかったが、経膣分娩の初産婦で分娩第二期の所要時間が他の群と比較して長時間であった。 以上のことから、「正常体重肥満」の妊婦は分娩第二期の延長に関連がある可能性が示唆された。今後対象者数を増やし検討していく必要があるが、従来のBMIによる妊婦の体重管理、栄養指導だけではなく、体組成の概念を取り入れた妊婦管理が行われる必要性があると考えられる。
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Research Products
(1 results)