2016 Fiscal Year Research-status Report
がんの子どもが望むインフォームドコンセントのあり方に関する研究
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15K15874
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
渋谷 洋子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20434962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 あずさ 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00434960)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 小児がん / インフォームドコンセント / バウムテスト |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、小児がんを体験した子どもが、望むインフォームドコンセントのあり方に関する構成要素を明らかにすることと、がん闘病経験のある子どもの体験や心理的側面を検討する目的で、小児がんを体験した10歳以上で、寛解後3年以上10年未満の子どもを対象に、面接調査とバウムテストを実施することを目標とした。研究者の所属研究機関が変更となったため、新たに所属大学での研究倫理審査を受け、承認を得た。その後、所属大学での対象者のリクルートに困難を来たし、研究協力いただく小児科医師・病棟看護師長と検討し、対象者の基準や研究の依頼方法について見直した。 新たに、他施設(がん拠点病院)への研究依頼を試みるため、当該施設の看護部長へ研究概要についての説明文書を送付した。また、研究協力いただく病棟看護師長、副看護師長、外来看護師長に対して研究概要についての説明を行い、協力体制の確認と研究依頼方法について検討を行った。その後、他施設での倫理審査を受けるための準備を開始した。 第36回日本看護科学学会学術集会に参加し、「治療開始時のインフォームド・コンセント時に同席した看護師が小児がん患児の家族に実施した対応」等、研究課題に関連する発表を聴き、示唆を得た。第39回近畿小児血液・がん研究会へ参加し、新たに研究依頼する施設での小児がん看護への取り組み等の発表を聞き、知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
所属研究機関が変更となり、新たな所属大学において、倫理審査は承認されたが、研究対象者がみつからなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
所属大学での研究体制が4月以降変更が生じるため、再度研究体制を整え、引き続き対象者のリクルートを試みる。また、新たに研究依頼する他施設での倫理審査を受けることと、他施設での研究協力体制を整えていく予定である。倫理審査にて承認された後、研究1を実施していく。研究1を実施しながら、研究2の準備体制を整えていく予定である。
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Causes of Carryover |
所属研究機関が変更したことと、研究対象者のリクルートに困難が生じ、実施予定であった研究が遂行できなかったため、未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、他施設での研究対象者のリクルートを行い、当該年度に行えなかった研究1を実施していく予定である。研究依頼と調査に伴う旅費、学会参加に伴う旅費・参加費、図書の購入費用等。
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