2016 Fiscal Year Research-status Report
海外駐在員のメンタルヘルスのセルフケア能力を高める教育プログラムの開発
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15K15928
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
亀井 縁 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (90624487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岡 由実 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (00326307)
成瀬 和子 東京医科大学, 医学部, 教授 (70307122)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 海外駐在員 / メンタルヘルス / セルフケア能力開発 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、海外で働く日本人駐在員の職業性ストレスとそれによるメンタルヘルスおよびストレスに対するセルフケア能力を高める教育プログラムを開発することである。 平成28年度は、海外駐在員のメンタルヘルスのセルフケア能力を高める教育プログラムを開発することを目標とした。メンタルヘルスの教育プログラムを開発するにあたり、1.駐在員の特徴を明らかにすること、2.メンタルヘルスのセルフケアプログラムの内容を検討することを計画した。 1.駐在員の特徴を明らかにするという目標に対しては、平成27年度に実施したアンケート調査の分析を実施した。分析の結果、①海外赴任が決定した時点で不安があったこと、②赴任前研修を受けていない駐在員が多い、③駐在中は文化や業務内容の相違によりストレスがある の3点の課題がみえ、海外赴任前研修がメンタルヘルスのサポートに必要であることや駐在してからのストレスに対する対策、ストレスに気づく能力の育成の必要性が示唆された。 2.メンタルヘルスのセルフケアプログラムの内容検討では、研究者各自が文献検討を行い、研究代表者はヨガの学習、実践をした。セルフケアの実践的なものとしてマインドフルネスについて研究者間の学習会を開催し、マインドフルネスの概要、内容を理解した。学習会や会議での検討によりセルフケア能力を高めるプログラムとして「海外勤務者ノート(仮)」を作成することになった。 平成29年度は、「海外勤務者ノート(仮)」の内容を検討し、試作運用、修正を経て完成をめざす予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は、メンタルヘルスプログラムのセルフケア能力を高める教育プログラムを開発することであった。プログラム開発に向けて、年度初めに、平成27年度に実施したアンケートを再分析し、駐在員の特徴を理解した。その後、メンタルヘルスのセルフケアとしてどのような方法があるのか研究者各自が文献検討を実施し、学習会(マインドフルネスについて)を実施した。これらの実施により、セルフケアプログラムの概要を見出すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、セルフケア能力を高めるための知識・技術の教授として、上海にて講演会を計画する。その際はこれまでに確立した現地の研究協力者と連携するとともに、新たな研究協力者・企業をリクルートし確保するようにしたい。また、「海外勤務者ノート(仮)」の完成に向けて、ノートの内容についての検討後、上海で駐在している日本人に試作案の使用を依頼、使用(記載)していただき意見の聴取、内容の修正、完成というステップで進める予定である。最終年度であるため、年度の初めに計画スケジュールを立案し計画的に進めるようにする。
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Causes of Carryover |
平成27年度の計画が当初予定していた計画より早く進んだため、平成28年度の研究活動の場が国内のみとなったことにより、使用予定であった旅費の支出が減額されたためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度は計画どおり研究を実施する。今年度は研究活動の場が海外(上海)となること、研究協力者のリクルート人件費、旅費、講演会諸経費等の占める割合が高くなることが考えられるが、予算内で適切に使用する。
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