2016 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of a fever standard by the radiation thermometer aiming at the control of EBOLA haemorrhagic fever and acute febrile infection
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15K15934
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Research Institution | Tenri Health Care University |
Principal Investigator |
堀江 修 天理医療大学, 医療学部, 准教授 (50304118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 百合子 広島国際大学, 看護学部, 講師 (10364118)
芝田 宏美 兵庫医療大学, 薬学部, 助手 (20509137)
津田 智子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30305172)
小柴 賢洋 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70301827)
新谷 奈苗 奈良学園大学, 保健医療学部, 教授 (70461324) [Withdrawn]
吉田 いつこ 安田女子大学, 看護学部, 准教授 (90635088)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 放射温度計 / 感染制御 / サーモグラフィ / エボラ熱 |
Outline of Annual Research Achievements |
エボラウイルスや急性熱性感染症の感染拡大を食い止めるため、放射温度計の発熱判定基準を確立することを目指した。これまでの手法であるサーモグラフィを基盤にして、安価な放射温度計での代替方法を構築した。放射温度計の性能検定では、被写体と放射温度計およびサーモグラフィカメラの測定距離を変えて測定を行い、焦点のズレによる温度表示の差異を検討した。放射温度計はサーモグラフイに比べて表示温度の誤差が大きい結果となった。特に近距離では変動が大きかった。このことから、放射温度計を発熱判定に応用する場合、被写体距離を統一して測定することが重要である。今後の展開としては、エボラ熱などの新興感染症は熱帯地方で発生しやすいことから、環境条件を変化させ、特に高温高湿度の環境にて測定を行った場合の放射温度計の安定性について検討する。臨床看護への応用についての検討では、新規適応分野を調査した。臨床看護全般では防護服の汚染に関する検討の要望が高かった。汚染箇所の明確化だけでなく、時間経過に伴って汚染される箇所の推移や、外来業務と病棟業務の差異による汚染状況の比較についても検討が望まれている。また防護服だけでなく、白衣、作業エプロン、手袋などについても検討を行う必要があることがわかった。母子看護学と助産学への応用については、冷え症と出産の検討の要望が高いことがわかった。冷え症と早産や流産についての関係は報告が散見されているが、冷え症の定義が曖昧なため再検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
治安の安全性の問題から諸外国に渡航できずデータ収集が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
放射温度計の性能検定を行う。健常者と発熱患者群の体表温度データの構築を行う。健常群は日本各地域ごとに測定を行い正常参考値を作成する。民族差によるデータの差異を検討する。看護業務に応用できるよう汎用性の高いマニュアルを作成する。
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Causes of Carryover |
渡航を予定していた諸外国への出張が治安上の問題から行えなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
治安が比較的安全な場所に変更しデータ収集を行う。
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Research Products
(5 results)