2015 Fiscal Year Research-status Report
シーン照度推定に基づく忠実な画像色再現に関する研究
Project/Area Number |
15K16032
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Research Institution | Kobe Institute of Computing / Graduate School of Information Technology |
Principal Investigator |
大寺 亮 神戸情報大学院大学, システム情報工学研究科(系), 助教 (50590410)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 桿体 / 錐体 / 薄明視 / 照度推定 / 分光画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
RGBデジタルカメラで取得した画像から色信号スペクトルと撮影シーンの照度を推定し、人間の視覚特性に合わせた色相補正をデジタル画像に対して施すことで、様々な照度下で撮影された画像を、人間が見たままに忠実に再現する研究を行っている。今年度は、暗所視シミュレーションのためのイメージングシステム環境構築手法と、デジタル画像からのシーン照度推定に関する基礎研究を行った。今年度の補助金は、それらの研究を遂行するための物品購入費および情報収集のための学会参加費用に当てられた。また、デジタル画像からの照度推定のために、シーンの絶対輝度(cd/m^2)推定の検討を行い、キャリブレーションターゲットとした絶対輝度の推定手法および絶対輝度からのシーンの照度変換アルゴリズムの実装を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年度の前半において、当初予定していた課題へのエフォートを実現することは困難となり、着手前に低減化した。年度の後半において、プログラムの実装に時間がかかっており、予定していたスケジュールよりも課題の進捗状況はやや遅れている。しかしながら、アウトプットまでのアルゴリズムは既に完成しているため、この遅れは取り戻せると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方策 上にも述べた通り、研究計画全体に対する道筋は立っており、今後はエフォートの確保を図るとともに、研究協力者と連携を取りながら実装を中心として行っていくことを計画している。 次年度の研究費の使用計画 研究の内容そのものに直接関わる機材については、既に揃っている。そのため、次年度においては研究成果の公表に対しての使用をメインとして使用するほか、研究の性能評価に関して、実験を行いながらその動向に合わせて計画的に使用する予定である。
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Causes of Carryover |
研究の進捗に合わせ、照明器具装置やディスプレイモニタの購入を翌年度に変更したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
購入内容の変更ではなく時期を翌年度に変更しただけであるため、使用計画としても時期変更のみとなる。
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