2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research on realization of diminished reality adapting to various environments
Project/Area Number |
15K16039
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
河合 紀彦 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (30610670)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 隠消現実感 / 拡張現実感 / 物体除去 / 複合現実感 / 画像修復 / 奥行き画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
多様な環境に適応した隠消現実感を実現するため、平成29年度は以下の3項目に取り組んだ。 1.背景画像の幾何学的な補正:昨年度に引き続き、背景画像を除去対象物体周辺のテクスチャの動きに応じてリアルタイムに変形し、変形した背景画像を対象物体上に重畳することで、背景形状が未知でかつ平面でない環境に対応した隠消現実感実現手法を開発し、その成果を国際論文誌で発表した。 2.除去対象物体背景の形状修復:除去対象物体の背景の任意の視点から見えを再現するためには、背景の詳細な形状が必要である。このため、除去対象物体の周辺の形状を事例として用い、周辺と調和する除去対象の背景の形状を修復する手法の開発に取り組んだ。具体的には、Microsoft Kinect等で計測し取得した形状の一表現方法である奥行き画像では、計測地点によって奥行き値が変化するため、従来の画像修復手法をそのまま奥行き画像に適用しても良好な結果を得ることが難しいことに着目し、奥行きの差を補償した事例に基づく奥行き画像修復手法を開発した。 3.テクスチャと形状の同時修復:対象物体の背景画像と背景形状を同時に修復する手法を開発した。これまでの画像の類似度に加えて、法線を用いた形状の類似度も考慮したエネルギー関数を最小化することで、尤もらしい背景画像および形状を生成した。これにより、これまでの背景形状に関する制約を緩和し、多様な環境において隠消現実感を実現できるようになった。
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Research Products
(1 results)