2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of behavior observational rating scale for patient with attention deficits after cerebrovascular desease
Project/Area Number |
15K16364
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
澤村 大輔 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (20734750)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 脳血管障害 / 注意障害 / 行動観察評価 / 信頼性 / 妥当性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は脳血管障害患者においてMARS原版を基に、日常生活場面でみられる注 意障害を行動観察から評価できる評価尺度を作成し、その信頼性と妥当性を検証することである。MARS原版を基に脳血管障害に特徴的な症状に配慮し、項目候補の収集と検討を行った。専門家会議で内容妥当性および表面妥当性の検討を行い、MARS脳血管障害版仮尺度を作成した。その後に脳血管障害患者を対象とし、理学療法士、作業療法士による仮尺度の採点を実施し、仮尺度の信頼性、妥当性、および項目の選定(削除項目)について検討した。 統計解析の結果、仮尺度の総合得点および項目得点の正規性および床効果、天井効果が確認された。また、職種間における総合得点の級内相関係数は0.78であり、全てのコントロール項目と総合得点の間には有意な相関は認められなかった。これらの結果よりMARS脳血管障害版仮尺度は高い評価者信頼性を有し、また注意障害を抽出する評価としての構成概念妥当性を有することが確認された。
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