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2015 Fiscal Year Research-status Report

運動効果獲得における骨髄中細胞の役割

Research Project

Project/Area Number 15K16491
Research InstitutionTokyo University of Agriculture

Principal Investigator

只石 幹  東京農業大学, 応用生物科学部, 助教 (50633799)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords運動 / 骨髄
Outline of Annual Research Achievements

運動は全身の組織に影響を与えて、健康維持や疾病予防、生活の質の向上に寄与することが知られている。骨髄には多様な細胞種が存在し、近年では内分泌器官として働く可能性も示されているが、運動効果獲得における役割は明らかでない。これらを背景に本研究では、「運動が骨髄中の細胞に与える影響」と「運動効果獲得における骨髄中細胞の役割」を明らかにすることを目的とする。平成27年度は始めにマウス下腿部を用いた非脱灰凍結切片の作成方法の確立を試みた。川本らの方法を基に、凍結切片の作成を行った所、筋繊維断面に氷穴が多数認められたものの、組織の凍結処理工程の一部を改変する事で改善が認められた。作製した凍結切片に、各種酵素染色を行った結果、筋線維typeの染め分けも可能であった。またHE染色の結果、骨髄腔に多数のヘマトキシリン陽性細胞の存在が認められたことから、骨格筋と骨髄の変化を同時に解析できる凍結切片を作成できたと判断した。次いで、運動トレーニングによる骨髄中細胞の変化を検討するため、解析に適した運動条件の検討を行った。具体的には、トレッドミルを用いてマウスに4、8、12週間の運動トレーニング負荷を行った。また、各試験群に10、20、30 m/minの異なる走行速度のトレッドミル運動を負荷する事で運動強度による影響もあわせて検討した。骨格筋におけるmRNA発現を解析した所、筋線維typeの指標となるミオシン重鎖等の発現量には変化が認められなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

初年度は「マウス下腿部を用いた非脱灰凍結切片の作成方法の確立」と「評価に適した運動条件の模索」を行う計画であった。現時点では運動条件の決定には至らないため、当初の計画よりもやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

解析に適した条件を見出すため、複数の運動条件でトレーニング負荷を行ったが、現時点で既報と一致する変化が見いだされていない。mRNA発現は事前の行動などが影響し、短時間で変動する可能性もあるため、今後はマウス下腿部を用いた非脱灰凍結切片での免疫染色の実験系をたちあげ、タンパク質レベルでの変化等を解析していく予定である。

Causes of Carryover

実験消耗品(チューブ類やチップ等)での使用を予定していた部分で消費しきれない金額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

消耗品での使用に充てることを予定している。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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