2017 Fiscal Year Research-status Report
保健体育科教員志望者の実践的指導力の育成を目指した挑戦的な模擬授業の実践と検証
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15K17414
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
中川 麻衣子 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (30551874)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 模擬授業 / 保健体育教師教育 / 協同の授業実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究における研究実績は以下のとおりである。 【1.各養成校における模擬授業の授業実践の実態ついて】シラバス調査を中心として取り組んでおり、広く実践されていることが明らかとなった。また、各教員養成大学の動向と本研究で提案する「挑戦的な模擬授業」の関連を検証する必要性も感じており、研究協力を依頼する予定である 【2.本研究における「挑戦的な模擬授業の実践」について】(1) 苦手な単元に挑戦する模擬授業にの実践によって、模擬授業を実施(担当)した学生のリフレクションの視点が広がったことが示唆された。しかし、観察者、生徒役のは十分に得られないことが伺われた。(2) 養護教諭志望者との協同の模擬授業の実践により、生徒役・観察者として関わった者のリフレクションの視点が広がる傾向が示唆された。(3) 初年次の模擬授業については一般・大学学部における教員養成の実態において、カリキュラム検討の視点で適切でない実態が窺われた。しかし、研究計画に従って検討の可能性もある。他方、国立大学教員養成大学・学部におけうる教員養成では可能であり、実際に実施することにより、専門科目を本格的に学ぶ前の段階で有効であることが示唆された。 【3.挑戦的な模擬授業の提案について】上記を踏まえて検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
3カ年の中でデータ収集が中心となり、十分な成果報告ができていない。 本件につき、1年研究期間延長により、その成果の整理および報告を行うとともに、延長期間において、継続して模擬授業の実践による検証を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度として研究成果を整理するとともに、模擬授業の実践についても継続的にデータ収集に取り組み、「挑戦的な模擬授業」の実践と検証を行う。 特に、各教員養成大学における模擬授業の実践に関する動向と本研究で提案する「挑戦的な模擬授業」の関連を検証する必要性を検討しており、複数の養成大学に研究協力を依頼する予定である。 上記と関連して、研究協力者からの助言を含め、本研究の成果を発信することができるよう、検討する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、平成29年度においてデータの整理が中心となり、研究成果を十分に発信できじていない現状であったことから、平成29年12月ごろより、予定していた研究成果の整理のために研究打ち合わせ等を制限し、1年延長の手続きをさせていただいたためである。 使用計画は、主に、研究整理の整理のために打ち合わせおよび、公表のための学会発表等を中心に行うとともに、本研究の成果を整理するための資料の作成とする予定である。
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