2016 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive evaluation of recreational drugs and their impurity toxicity according to actual abuse situation
Project/Area Number |
15K18908
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
光本 明日香 (貝崎明日香) 昭和大学, 薬学部, 助教 (70407443)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 危険ドラッグ / 吸入曝露 / 合成カンナビノイド / 興奮作用 / 合成カチノン / 依存性 |
Outline of Annual Research Achievements |
「ハーブ」等に代表される危険ドラッグ製品の主な摂取方法である吸入による生体への作用を明らかにするため、危険ドラッグの小動物吸入曝露装置を開発した。この装置を用いて、「ハーブ」製品の主な成分である合成カンナビノイドの作用について検討した。 UR-144[(1-pentyl-1H-indol-3-yl)(2,2,3,3-tetramethylcyclopropyl)methanone]など、ある種の化合物は吸入時の加熱により、熱分解物を生成すること、また、燃焼煙に含まれる成分は親化合物より熱分解物を多く含むことを明らかにした。UR-144等の一部の合成カンナビノイドは吸入曝露後、初期(5分以内程度)に興奮作用を示すことを明らかにした。(体内埋込式の計測チップを用い、吸入曝露後、初期の運動量や体温変化を測定した。) また、親化合物、熱分解物の腹腔内投与と吸入曝露による作用比較を行い、この興奮作用は熱分解物によるものであることを明らかにした。さらに、この興奮作用の発現メカニズムを明らかにするため、CB1受容体阻害剤、ドパミン受容体阻害剤を用いた検討、マイクロダイアリシス法を用いて側坐核および線条体の脳内ドパミン量の変化について検討を行った。 当研究室の調査では約半数の危険ドラッグ製品は、合成カンナビノイド、合成カチノンなどの成分が複数含まれていたことから、合成カンナビノイド、合成カチノンの各々の依存性および、併用時の依存性について検討を行った。合成カチノンであるalpha-PVPは、メタンフェタミン等と同様に、側坐核のドパミン量を増加させ、CREBのリン酸化を引き起こすことにより、依存性を生じることを明らかにした。
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[Presentation] 血液透析が奏功した急性カフェイン中毒の2例2016
Author(s)
宮本和幸, 丸田雄一, 高安弘美, 渡邊円香, 光本明日香, 田中広紀, 向後麻里, 佐々木純, 沼沢聡, 林宗貴
Organizer
第38回日本中毒学会総会・学術集会
Place of Presentation
朱鷺メッセ(新潟)
Year and Date
2016-07-23 – 2016-07-24
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