2016 Fiscal Year Annual Research Report
DCLK1 regulates stemness feature in neuroendocrine tumors.
Project/Area Number |
15K19355
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
池園 友 久留米大学, 医学部, 助教 (10461419)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 神経内分泌腫瘍 / DCLK1 / EMT / SLUG / FAK |
Outline of Annual Research Achievements |
3. Xenograftモデルを用いて、dclk1過剰発現がもたらす効果を解析した。 (1) DCLK1過剰発現細胞株(QGP1-DCLK1)はコントロール(QGP1-EV)と比較し有意に大きな腫瘍を形成した。(2) 腫瘍組織を免疫組織化学染色にて評価を行った。in vitroの結果同様にQGP1-DCLK1での腫瘍組織はSLUGおよびp-FAKTy925の発現が上昇していた。また核分裂像は有意にQGP1-DCLK1で増加した。(3) QGP1細胞は細胞カウントが非常に難しく、エベロリムスの上乗せ効果の評価は困難であったが、スフィア形成を比較したところQGP1-DCLK1で有意に大きなスフェアを形成した。 4. DCLK1特異的阻害剤である小分子化合物LRRK2-IN-1やXMD8-92を用いて、その抗腫瘍効果をin vitroおよびin vivoで検討する。 (1) QGP1-DCLK1にLRRK2-IN-1およびXMD8-92を投与、またDCLK1を発現するCM細胞にXMD8-92を投与したところSLUGおよびp-FAKTy925の発現が低下した。更に、FAKとSLUGの関係性を詳細に検討するためにQGP1-DCLK1細胞にsiRNAをもちいてFAKの発現をノックダウンしたところ、SLUGの発現も低下した。つまりFAKはSLUGの上流にある分子であると示唆され、DCLK1はこのFAKTy925のリン酸化を促すことで、増殖においてはMAPK pathwayを中心とした分子が関与し、転移・遊走に関してはEMTのregulatorであるSLUGを中心とした分子が関与していると考えられた。(2) Xenograftモデルを用いて、同阻害剤の抗腫瘍効果を検討する。Xenograftモデルでの阻害剤の抗腫瘍効果に関しては、十分な検討ができなかったため今回は評価困難と判断した。
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Research Products
(3 results)