2015 Fiscal Year Research-status Report
フラビン蛋白蛍光イメージング法を用いた疼痛評価系の確立
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15K20032
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
渡部 達範 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30748330)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | フラビン蛋白蛍光イメージング法 |
Outline of Annual Research Achievements |
痛みの評価系の確立を目標として、カプサイシンの発痛効果、オピオイド(モルヒネ)の鎮痛効果をフラビン蛋白蛍光イメージング法により観察している。 本研究のためにフラビン蛋白蛍光イメージングを行うための装置の新規セットアップを 行い完了した。カプサイシン投与時には体性感覚野におけるフラビン応答の増強が、モルヒネ投与時にはフラビン応答の減弱が得られた。これらの応答の変化から、痛みはフラビン応答の増強を、鎮痛はフラビン応答の減弱として評価できることが推測される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
フラビン蛋白蛍光イメージングを行うための装置の予算は確保されていたが、そのセットアップに予定よりも時間がかかってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に示したように行動実験を行い、フラビン蛋白の応答と行動学的な評価に相関があるか否かを検討する。また、脊髄でのフラビン蛋白の応答を測定することで、鎮痛薬の作用部位を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
年度内に追加購入を予定していた薬品を購入する必要がなくなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
計画の予定通り、動物・薬品の購入、研究成果発表等に使用する予定である。
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