2016 Fiscal Year Research-status Report
全身性炎症反応における体内時計制御を目的とした新たな光療法の開発
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15K20048
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
小山 淑正 大分大学, 医学部, 助教 (40468012)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 光治療 / 敗血症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、光治療のメカニズムを明らかにするために、敗血症モデルを作成し、光療法を施工した時の時計遺伝子リズムを検討することである。 平成28年度では昨年の結果を踏まえ、光照射条件の再検討を行う方針とした。対照群光の波長構成、照度を新たに設定するとともに、新規波長光を追加導入した。上記の光照射装置の導入後に、新規条件でリポポリサッカライド投与による敗血症モデルに対する光照射の効果を検討した。対照群と比較し、特定の波長に抗炎症効果を見出した。 今後、敗血症モデルを作成後のマウスの回転輪運動モニターを用いた行動活性リズム測定を進めるとともに、時計遺伝子発現リズムの検討を進めていく。さらに、細胞培養系での光照射効果の検討を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新規の光照射条件の設定に時間を要したが、その分、照射光の詳細な差異の検討が可能となった。本照射装置により、特定の波長に抗炎症効果を見出すことができた。 今後、in vivoでの時計遺伝子発現リズムの検討とあわせて、細胞培養系での検討を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は各照射光による時計遺伝子リズムの検討をIn vivo, In vitroの両方で検討していき、メカニズムの解明を進めていく。
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