2017 Fiscal Year Annual Research Report
The mechanism of the development of benign prostatic hyperplasia via extra cellarer matrix.
Project/Area Number |
15K20102
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
濱川 隆 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (40595394)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 前立腺肥大症 / 間質肥大 / IL-18 / TSP-1 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度までの研究結果を元に、ヒト前立腺肥大症患者での炎症性サイトカインIL-18、TSP-1などの細胞外マトリックスの発現と組織学的差異の検討と、前立腺肥大症患者におけるIL-18、細胞外マトリックスの発現と臨床初見の検討を行う予定であった。ヒト前立腺組織を用いて、IL-18、TSP-1の発現の検討を行ったところ、IL-18はモデル動物と同様に腺上皮に発現し、TSP-1は平滑筋に発現がみられた。HE染色、マッソントリクローム染色を行い、画像処理ソフトを用いて、前立腺組織中の平滑筋、膠原線維、腺上皮を割合と、IL-18、TSP-1の発現との相関関係を検討した。すると、IL-18の発現と腺上皮の割合に正の相関を認め(r=0.845)、TSP-1の発現と平滑筋の面積の間に正の相関を認めた(r=0.622)。また、前立腺体積、経時的な体積の変化量と、IL-18、TSP-1の発現との相関を検討したところ、前立腺体積とIL-18、IL-18受容体の間には相関は認めなかったが、TSP-1との間に強い正の相関を認めた(r=0.729)。また、前立腺体積増加量とTSP-1との間に強い正の相関を認めた(r=0.717)。これらのことから、TSP-1が前立腺肥大の進行を予測しうる可能性が示唆された。 また、症状とこれらの発現との相関の検討を予定していたが、献体や症例が十分集まらず検討することができなかった。今後の研究課題として症例のリクルート、蓄積をすすめていく必要がある。これらの十分数の症例が集まったところで、臨床症状、治療効果とTSP-1の発現との相関を検討していく予定である。
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[Journal Article] A pilot study of gemcitabine and paclitaxel as third-line chemotherapy in metastatic urothelial carcinoma.2017
Author(s)
Naiki Taku, Iida Keitaro, Kawai Noriyasu, Etani Toshiki, Ando Ryosuke, Nagai Takashi, Tanaka Yutaro, Hamamoto Shuzo, Hamakawa Takashi, Akita Hidetoshi, Sugiyama Yosuke, Yasui Takahiro
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Journal Title
The Japanese Association of Rural Medicine
Volume: 12
Pages: 105-111
Peer Reviewed
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