2015 Fiscal Year Research-status Report
新規転移性腎癌モデルを用いた転移巣での腫瘍微小環境形成機構の解明及び治療への応用
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15K20105
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
山野 荘太郎 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (80614528)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高転移株 / 肺転移 / クラスター |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の研究実績として、 1、第5世代肺転移株の樹立に成功し、3次元培養での高度浸潤能を見出した。 2、同材料を用いて親株と高転移株の網羅的遺伝子発現解析を行い、特異的変動遺伝子セットリストを見出した。 3、転移に関連するだろう分子の絞り込みを行い、siRNAを用いた発現抑制系の構築を行った。 の3点が挙げられる。 これらの研究成果は概ね計画通り順調に進んでおり、H28年度の研究により転移関連分子の同定まで研究を進めたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第5世代肺高転移株を樹立でき、3次元培養にて高度の浸潤突起形成を認めた。同材料からマイクロアレイ解析を行い、親株と比較し、高転移株で発現変動する分子群を選別した。
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Strategy for Future Research Activity |
転移関連分子を選別し、in vitro実験系での3次元浸潤能や増殖能を指標に分子の貢献度合いを検討する。 同分子の安定発現抑制株を作製し、移植による個体レベルでの転移への影響を検討する。
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