2015 Fiscal Year Research-status Report
内耳におけるリン脂質代謝酵素と小胞体ストレス応答の解明
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15K20178
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
松井 祐興 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (60594322)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 内耳 / DGK |
Outline of Annual Research Achievements |
1、DGKアイソザイムの蝸牛における発現(免疫組織染色) 免疫組織染色を用いて、正常モルモット蝸牛におけるDGKアイソザイムの発現の有無を確認した。始めにモルモットでも抗体のpositive controlがとれているDGKβ、DGKι、DGKζ、またPIシグナリングの関連するGαq/11の免疫染色をおこなったところ、DGKιはらせん神経節細胞の細胞質、DGKζは内有毛細胞、支持細胞、らせん神経節細胞の核に発現していた。また、Gαq/11は内外有毛細胞、らせん神経節細胞の細胞膜に発現していることを確認した。 2、内耳障害モルモットの確立 聴力正常モルモットに4-8kHz、125dBのoctave band noiseを3時間暴露することにより、中等度~高度の難聴を示すモデルを確立した。このモデルでは4-8kHz領域で約70%程度の外有毛細胞の脱落が見られる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
モルモットによる動物実験のため、実験誤差が認められ、複数回の実験を要するため時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
1、DGKアイソザイムの蝸牛における発現(RT-PCR) DGKアイソザイムの発現の有無をmRNAレベルでも検討し、確認する予定である。 またDGKεに関しても検討する。 2、内耳障害後のDGKアイソザイムの発現の変化(免疫組織染色/RT-PCR) 内耳障害を与えたあと、DGKアイソザイムの発現がどのように変化するかを検討する。
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Causes of Carryover |
計画はすすんだが若干の次年度使用額が生じた
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
蝸牛におけるDGK発現や小胞体ストレス関連の抗体購入とする予定である
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