2015 Fiscal Year Research-status Report
補償光学走査型レーザー検眼鏡を用いた網膜静脈閉塞に併発する黄斑浮腫の病態解明
Project/Area Number |
15K20254
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村岡 勇貴 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00739089)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | AO-SLO / 網膜静脈閉塞症 / 黄斑浮腫 / 凝集赤血球速度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、補償光学 (adaptive optics:AO) の技術を適用した共焦点走査型レーザー検眼鏡(AO-SLO)を用いて、網膜静脈閉塞症(RVO)患者における傍中心窩毛細血管網の凝集赤血球速度を評価した。黄斑浮腫を伴うRVO患者では、正常眼に比べて凝集赤血球速度が低下していること、また、凝集赤血球速度の増加と低下が、黄斑浮腫の改善と増悪に各々密接に相関していることを示した。RVOに伴う黄斑浮腫治療では、黄斑浮腫の予測できない再発が臨床上しばしば問題となる。しかし、本研究は、AO-SLOにおける傍中心窩の凝集赤血球速度をモニターすることで、黄斑浮腫の増悪や改善が予測可能となるかもしれないことを示唆した。この成果は、American Academy of Ophthalmology 2015 Annual Meetingで発表し、同内容の英語論文(査読有)を現在投稿中である。 しかし、今回の研究では、得られた画質が不良となりやすい重症例が除外された比較的軽症例の解析となっており、撮像系の改良が今後望まれる。また、血圧値などの全身因子、眼圧や眼内のvascular endothelial growth factor濃度などの眼局所因子との関連が未解明であり、今後の研究課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
正常眼のみならずRVO患者からもAO-SLOデータを取得することができ、さらにRVOに認められる黄斑浮腫が傍中心窩毛細血管網の凝集赤血球速度との関連を示すことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
AO-SLO以外の眼底イメージング機器によって得られたデータとの関連、前述の全身因子と眼局所因子との関連について調査を予定する。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] Association between Foveal Pathomorphology and Microcirculatory Status in Eyes with Retinal Vein Occlusion-Associated Macular Edema2015
Author(s)
Yuto Iida, Yuki Muraoka, Sotaro Ooto, Akihito Uji, Ayako Takahashi, Yuko Miwa, Shigeta Arichika, Tomoaki Murakami, Kiyoshi Suzuma, Akitaka Tsujikawa, Nagahisa Yoshimura
Organizer
American Academy Ophthalmology 2015 Annual Meeting
Place of Presentation
Las Vegas, United States
Year and Date
2015-11-14 – 2015-11-17
Int'l Joint Research