2016 Fiscal Year Research-status Report
摂食嚥下障害の評価へ向けた超音波検査による顎口腔領域サルコぺニア指標の確立
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15K20383
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
池 真樹子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30568506)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 超音波 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、健常者ボランティアを対象として、超音波装置を用いることにより舌・舌骨上筋群の筋量,筋質を評価し顎口腔領域のサルコペニアの評価法としての有用性を検討することを目的としている。顎口腔領域の骨格筋の評価は、筋そのもののボリュームが小さいため,姿勢やプローブの圧により画像の描出のされ方が異なり,前年度から測定項目の検討を重ね,超音波装置による筋量の計測に加え,筋質の評価に筋輝度の評価において,探触子の圧によって,描出のされ方が異なるため,筋膜が明瞭に映し出されていることを条件に加えることとした.このため関心領域の設定検討し,筋膜,筋肉の描出が不明瞭な部位を除き全てを関心領域として評価することとし再計測を行った.これらの測定項目の検討により,超音波での筋計測は改善が見られたが,再検討,再計測に時間を費やしてしまったため,本年度は引き続きボランティアとサルコペニアの疑われる患者の測定を行う予定であったが,目標に達することが出来なかった.また一方では,本研究の測定項目において筋量と筋力の関係はこれまでの計測項目で検討可能であるが,近年では,サルコペニアの評価として,筋質と筋の機能・運動面の評価が重要とされており,これに関する項目がやや不十分であることを指摘された.今後は,これまでの評価を続け,それぞれの筋に関連した機能・運動の測定項目,特に簡易的に追加できる項目を検討し計測する計画である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
筋の機能の評価がこれまでの評価項目では不十分である指摘を受け,新たな測定項目が追加されたこと,研究代表者が他の業務で多忙となったことから当初の計画から大幅な遅れが生じている.
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Strategy for Future Research Activity |
筋機能の評価において測定項目に追加することとし,本年度はこれらの測定と解析,研究発表を行い,未使用額はその経費に充てることとしたい.
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Causes of Carryover |
研究が計画よりも大幅に遅れていることにより生じたものである.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ収集に必要な経費として本年度請求額とともに使用する予定である.
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