2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on adhesive bonding of veneering material to zirconia using cold ceramic coating technique
Project/Area Number |
15K20447
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
篠原 綾乃 長崎大学, 病院(歯学系), 医員 (10749394)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ジルコニア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ジルコニアの表面を改質することによって、コンポジットレジンとの接着強度を改善することを目的として、ジルコニア試料表面に複数の方法によるコーティングを試みた。 実験では、結果的にエアロゾルデポジションは実現できなかったが、粒径50-70 ミクロンのアルミナでエアーアブレージョン処理を行った後、①シリカ微粒子を担持した粒径30 ミクロンのアルミナ粒子をシリカ系ペーストを介してジルコニア試料表面に播種し840℃で焼結させたもの、②シリカ系ペーストだけをジルコニア試料表面に塗布し840℃で焼結させたもの、③シリカ微粒子を担持した粒径30 ミクロンのアルミナ粒子をシリカ系グレーズスプレーを介してジルコニア試料表面に播種し840℃で焼結させたもの、④シリカ系グレーズスプレーだけをジルコニア試料表面に塗布し840℃で焼結させたもの、⑤粒径150-212 ミクロンのジルコニア粒子表面にあらかじめシリカ微粒子を担持させておき、これをシリカ系ステイン材を介してジルコニア試料表面に播種し940℃で焼結させたもの、⑥シリカ系ステイン材だけをジルコニア試料表面に塗布し940℃で焼結させたもの、⑦粒径150-212 ミクロンのジルコニア微粒子表面にあらかじめシリカ系スプレーを噴霧しておき、これをシリカ系オペーク材を介してジルコニア試料表面に播種し940℃で焼結させたもの、⑧シリカ系オペーク材だけをジルコニア試料表面に塗布し940℃で焼結させたもの、⑨イオンスパッタリング装置を用いて、ジルコニア試料表面に金を蒸着したもの、そして⑩上記のコーティングを行わないコントロールを準備した。 各試料の表面にリン酸エステル系モノマーとシランカップリング剤を含有するプライマーを塗布し、コンポジットレジンを前装し、光重合した。前装した試料のせん断接着強さを求めたところ、条件⑤が最も高い接着強さを示した。
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