2016 Fiscal Year Annual Research Report
Circumspect Management of Oral Conditions in the Medically Compromised Patients at Perioperative Period
Project/Area Number |
15K20655
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
岡田 彩子 鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (60515584)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 易感染性宿主 / 口腔ケア / 次亜塩素酸電解水 / 細胞毒性 / 細胞間接着分子 / 感染制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
易感染性宿主は、健常者では感染が成立しない弱毒病原体に感染しやすい。特に口腔内は常に細菌に曝露する環境のため、口腔細菌由来の重篤な感染症を発症することが多い。しかし周術期、特に抗癌治療後の易感染性宿主は、重い口腔粘膜炎などに悩まされ、十分な口腔ケアを行うことは難しい。このような易感染性宿主の口腔・全身状態への配慮、すなわち「スペシャルニ-ズ」に応える歯科独自の周術期口腔ケア方法が必要である。以上より本研究では、機能水、特に次亜塩素酸電解水に着目し、周術期における口腔ケアへの応用に向けた基盤となる研究を行った。昨年度までの研究で、3室型電解装置で生成した次亜塩素酸電解水は、口腔細菌に対する殺菌作用を示し、無隔膜電解装置で生成した次亜塩素酸電解水および3%過酸化水素水と比較して粘膜上皮細胞に対する細胞毒性が低いことを見出した。 今年度は、リアルタイム細胞アナライザー(RTCA)を用いて、細胞毒性試験に関して追加実験を行った。その結果Cell Indexは、3%過酸化水素水が最も低く、無隔膜電解装置で生成した次亜塩素酸電解水、3室型電解装置で生成した次亜塩素酸電解水の順に高くなり、未処理群が最も高かった。さらにフローサイトメトリ-を用いて各群の細胞間接着分子E-カドヘリンの発現について比較検討した結果、発現量についても同様の順であった。また3室型電解装置および無隔膜電解装置で生成した2種類の次亜塩素酸電解水のイオン成分(ナトリウムイオンおよび塩素イオン)をイオンクロマトグラフィーを用いて検証した。その結果、3室型電解装置で生成した次亜塩素酸電解水中における2種類のイオン成分は、無隔膜電解装置で生成した次亜塩素酸電解水と比較して少ないことがわかり、食塩がほとんど混じることなく安定した高いイオン活性力を有していることがわかった。
|
Research Products
(14 results)
-
[Journal Article] Comparison of salivary hemoglobin measurements for periodontitis screening2017
Author(s)
Okada A, Nomura Y, Sogabe K, Oku H, Sato Gillbreath A, Hino F, Hayashi H, Yoshino H, Utsunomiya H, Suzuki K, Koresawa K, Koba K, Uetani K, Kotoh M, Nishitsuji N, Akutsu S, Nakasone T, Tobi Y, Fukuzawa Y, Yabuki Y, Naono Y, Yajima M, Shimizu K, Hanada N
-
Journal Title
J Oral Sci
Volume: 59
Pages: 63-69
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 歯科発アクティブライフプロモ-ション21 健康増進からフレイル予防まで2017
Author(s)
武内博朗, 泉福英信, 野村義明, 花田信弘, 村田貴俊, 山田秀則, 岡田彩子, 宮之原真由, 有吉芽生, 曽我部薫, 浦口昌秀
Total Pages
119
Publisher
デンタルダイヤモンド社