2016 Fiscal Year Research-status Report

抗がん剤による副作用症状としての便秘症状に対する温罨法の効果に関する研究

Research Project

Project/Area Number	15K20668
Research Institution	Oita University
Principal Investigator	吉良いずみ大分大学, 医学部, 講師 (70508861)
Project Period (FY)	2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords	便秘症状 / 化学療法 / 温罨法 / QOL
Outline of Annual Research Achievements	本研究は、がん化学療法中の成人女性に対して、便秘症状の改善効果と安全性が確認された看護技術である温罨法技術による便秘症状とQOLへの効果について検討するものである。平成28年度は、平成27年度に実施した、がん化学療法中の成人女性の化学療法の副作用症状による便秘症状とそれによる日常生活行動および身体・精神・社会的影響に関するインタビュー調査の結果から得られた効果測定の指標について、研究の第２段階として「がん化学療法中の対象者の便秘症状とQOLの測定指標の妥当性と温罨法方法の確認」のため、パイロットスタディにより検証する予定であった。しかし、平成28年9月末より平成28年11月まで産前休暇を取得し、また平成28年11月～平成29年3月まで育児休暇を取得したため、その期間中、研究を中断した。温罨法は季節柄、夏に実施すると十分な効果が測定できない可能性があるため、平成28年度の前期には研究を進めることができなかった。そのため、関連する論文の作成および、平成27年度に実施したインタビュー調査の結果について論文化を進めた（論文作成中、投稿未）。平成28年度中に進める予定であったパイロットスタディは平成29年度に実施する予定である。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 3: Progress in research has been slightly delayed. Reason 平成28年9月末より平成28年11月まで産前休暇を取得し、また平成28年11月～平成29年3月まで育児休暇を取得したため、その期間中、研究を中断した。温罨法は季節柄、夏に実施すると十分な効果が測定できない可能性があるため、平成28年度の前期には研究を進めることができなかった。そのため、「やや遅れている」と判断した。平成28年前期は、平成27年度に実施したがん化学療法中の成人女性への化学療法の副作用症状による便秘症状による身体・精神・社会的影響と、日常生活行動への影響についてのインタビュー調査の結果について、論文化を進めた（論文作成中、投稿未）。
Strategy for Future Research Activity	平成27年度に実施したインタビュー調査の結果についての学会発表及び、論文化を完了し、平成28年度中に進める予定であったパイロットスタディを平成29年度に実施する。【調査結果の論文化】平成27年度に実施した、がん化学療法中の成人女性を対象とした便秘症状による身体・精神・社会的影響と日常生活行動への影響についてのインタビュー調査の結果は、2018年2月に開催されるがん看護学会で発表予定である。同時に論文化を進め、学会発表後に速やかに投稿予定である。【パイロットスタディの実施】パイロットスタディでは、平成27年度に実施したがん化学療法中の成人女性を対象とした便秘症状による身体・精神・社会的影響および日常生活行動への影響についてのインタビュー調査の結果から得られた効果測定の指標を基に、①がん化学療法中の成人女性を対象に、温罨法による便秘症状とQOLへの効果が測定可能か、また、効果的な温罨法の貼用時間はどのくらいかを検討する。そのため、対象施設を選定するとともに具体的に研究計画を作成し研究倫理審査委員会の承認を得た後、対象施設と研究の打ち合わせを行う。対象者が決定したら速やかに研究を開始する。
Causes of Carryover	平成28年9月末より平成28年11月まで産前休暇を取得し、また平成28年11月～平成29年3月まで育児休暇を取得したため、その期間中、研究を中断した。温罨法は季節柄、夏に実施すると十分な効果が測定できない可能性があるため、平成28年度の前期には研究を進めることができなかった。そのため、次年度の使用額が生じた。
Expenditure Plan for Carryover Budget	平成29年度は、関連する論文の発表準備及び論文作成と投稿を行うため、投稿に際して研究費を使用する。また、平成28年度中に進める予定であったパイロットスタディは平成29年度に実施する予定であり、パイロットスタディに必要な研究協力施設への研究説明に必要な会議費、交通費、温罨法に使用する温熱シートや消耗品購入のための費用、研究結果のデータ入力等を依頼するための謝金が発生する。また、情報収集のため関連する学会へ参加するための交通費、学会参加費が必要である。