2017 Fiscal Year Research-status Report
入退院を繰り返す慢性心不全患者の日常生活における活動の調整に関する現象学的研究
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15K20721
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
佐佐木 智絵 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (20335904)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 慢性心不全 / 日常生活 / 活動 / 休息 / 解釈学的現象学 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究倫理委員会に申請するに当たり、文献検討と倫理的配慮からデータ収集方法の修正を行った。 1.文献検討;2017年に、日本心臓リハビリテーション学会から「心不全の心臓リハビリテーション標準プログラム」が発表された。これに伴い、研究計画立案時と比較して、対象となる慢性心不全患者が置かれている状況の変化が起きていることが予測されたため、インタビューガイドや分析のプロセスの見直しのため、文献検討を行った。 慢性心不全患者へのケアとして、患者の語り(ナラティブ)や生活体験、症状体験、状況に着目した退院支援の成果の報告が多くなされていた。活動というてんでは、フレイルの予防の視点で、日常生活動作と心臓リハビリテーションに関連した研究と報告が行われており、本研究の対象である入退院を繰り返す慢性心不全患者においては、日常生活動作を含めた活動と再入院やADL、QOLとの関連を検討していく必要が示された。 2.データ収集方法の修正;文献検討の結果と、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針の一部改訂内容を踏まえ、データ収集方法の見直しを行った。インタビューを複数回行うことから、個人情報の保護のための情報管理の方法と、分析・解釈開始後に辞退があった場合について方針を再検討し、データ収集方法と内容を一部変更(カルテからのデータ収集の削除など)した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究者の所属変更に伴う協力施設の新規開拓、個人情報保護の指針の修正などに伴い、計画より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
新たに研究協力を施設に依頼し、内諾を得ている。現所属の研究倫理委員会に申請中であり、承認されれば、研究協力施設の倫理委員会を経てデータ収集に着手する。
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Causes of Carryover |
研究の進捗状況の遅れに伴い、データの音声反訳やデータ収集に係る旅費等の執行がずれこんでしまっているため。 研究協力施設の内諾を得ることができたため、今後計画通りデータ収集と分析・解釈に取り組む予定である。よって、データ収集に伴う旅費、音声反訳費用、研究対象者への謝礼やスーパーバイザーへの謝金、必要な消耗品の購入など、当初の計画に沿って執行していく。
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Research Products
(1 results)