2015 Fiscal Year Research-status Report
慢性疾患をもつ子どもと家族に関わる外来看護師への教育支援プログラムの作成と評価
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15K20739
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
高橋 百合子 (大脇百合子) 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (00438178)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 小児科外来看護師 / 教育支援 / 慢性疾患 / 子ども / 家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,小児科外来看護師が慢性疾患をもつ子どもや家族とより良く関わるための教育支援方法を検討し,具体的な教育支援プログラムを実施・評価することである.本年度は,1)小児科外来看護師への継続教育や家族のアセスメント方法に関する情報収集と,2)教育支援プログラムの作成を行った.
1)情報収集:慢性疾患をもつ子どもや家族に関わる外来看護師への継続教育や,必要な知識・技術に関する国内外の文献検討を行なった.また,国内の関連学会に参加し,他大学の看護教員や看護職者らと情報交換を行い,研究の動向について情報収集をした.
2)教育支援プログラムの作成:本プログラムは,平成23-26年度科学研究費助成事業「慢性疾患をもつ子どもの家族と関わる外来看護師の教育支援ニーズに関する研究(研究代表者:髙橋百合子)」による調査結果や先行研究(堀ら,2002,鈴木ら,2003,松本ら,2004,横山,2003,大脇ら,2008)を参考に作成し,地域医療支援病院の小児科外来で継続看護を行っている小児看護専門看護師から助言を得て内容の検討を行った.プログラムは講義とディスカッションの形式とし,慢性疾患を持つ子どもや家族のニーズを捉えるため,①看護実践に活用できる知識を得ること,②他院の看護師との情報交換を通じて,自らの看護実践を振り返るとともに,具体的な看護実践への活用について考えることをねらいとした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,予定通り情報収集と教育支援プログラムの作成を行うことができたため,おおむね順調に進展していると考える.
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は,A県内の地域医療支援病院に勤務する小児科外来看護師から研究参加者を募り,教育支援プログラムを実施し,プログラム中の参加観察,会話の録音,プログラム前後の質問紙調査により評価を行う.平成29年度には,このプログラムに参加した対象者に面接調査を行い,プログラム実施前後での認識の変化や看護実践への活用状況についての認識を明らかにする.その分析結果を共同研究者らとともに検討し,教育支援プログラムの評価・修正を行う.
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Causes of Carryover |
当初の予定では,小児看護専門看護師への面接調査を予定していたが,プログラムの内容について専門的視点から具体的な助言を得ることを目的とし,調査として行わなかったため,旅費や人件費・謝金の余剰が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度,教育支援プログラムを実施する際の旅費や人件費・謝金に使用する.
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