2017 Fiscal Year Annual Research Report
Verification of the effects of a preventive care program for homebound older adults developed from a longitudinal study
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15K20771
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
山縣 恵美 同志社女子大学, 看護学部, 講師 (30570056)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 高齢者 / 介護予防 / 閉じこもり / 高齢者看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、縦断的調査から地域在住自立高齢者の閉じこもりの実態と心身社会的機能との関連を検討したうえで、効果的な閉じこもり予防プログラムを開発し、その効果検証を行うことを目的としている。これまでの調査より、地域在住自立高齢者のうち地域の体力測定会に参加するような者においても、閉じこもり傾向にある者が約30%に及ぶこと、閉じこもりが体力や孤独感と関連することを明らかにしてきた。 また、これらの結果に基づき、閉じこもり予防プログラムを作成し介入を行った。このプログラムの内容は、体力の維持・向上と孤独感の解消に着目して、運動と交流から構成した。介入の担い手には地域住民によるボランティアの協力を得た。ボランティアの活用は、閉じこもり傾向にある高齢者にとってプログラムに参加することで、地域住民(ボランティア)という、より身近な他者(社会)との接点ができる機会にもなることを期待した。 介入の結果、教室型のプログラムは、参加者が少なく有意な閉じこもりリスクの改善は認められなかったものの、参加者の90%以上はプログラムを完遂することができた。その一方で、教室修了後に実施したインタビュー調査の結果、参加者は、教室の案内を受け取った時から参加に至ったあとも継続して参加するか否かで気持ちの揺らぎが生じていることが明らかとなった。このことから、閉じこもり傾向にある高齢者を対象とした教室型プログラムを展開する際には、教室の案内時から修了までを通した個別的な支援の必要性が示唆された。
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