2018 Fiscal Year Research-status Report
中学生の主体的な食習慣を構築するための教育プログラムの検討
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15K20802
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山崎 智子 (森脇智子) 広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 助教 (20512510)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 食育 / 中学生 / 主体的 |
Outline of Annual Research Achievements |
食生活や睡眠習慣の影響は少しずつ蓄積し、実際に身体に現れるまで長い時間がかかるため、健康な子どもたちは今の自分の問題としてとらえるのは難しい。望ましい食習慣の構築を自分のこととしてとらえるためには、自らの実態を知ることが不可欠である。対象者である中学生が食生活の実態を知るために、自らの食事を写真撮影し、食品の種類や量を記録して写真と数字で確認することができるよう“写真撮影法”と“食物摂取頻度調査法”を用いた。 12歳~14歳までの女子中学生に、事前調査として自記式質問紙で生活習慣を調査し、食事調査として写真撮影法と食物摂取頻度調査法を一週間実施した。食事調査でセルフモニタリングした結果を用いてフィードバックと教育を行った。教育後の対象者の感想を質的記述的に分析した。全対象者は、今回の調査に参加する前よりも、「良い食生活」を送る意欲が高まったと回答した。また「食事の写真撮影によって自らの食事に不足しているものを把握することができた。」「食事バランスの偏りに気付くことができたので気をつけたい。」等と回答した。自分の食生活を写真で視覚的に、食物摂取頻度調査結果で栄養素などの数値を確認することで客観的に把握し、改善点を見つけることができたと考えられる。以上の結果から、自分の生活習慣を視覚と数値で客観的に分かりやすくセルフモニタリングすることは、望ましい食習慣を構築することにつながる可能性があることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成30年度に実施予定であった食事の実態調査の実施が遅れてしまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
実態調査の対象者数を増やすとともに、平成30年度に実施した調査結果及び教育評価を詳細に分析し、中学生が主体的に望ましい食習慣を構築する教育プログラムを検討する。 研究成果を発表する。
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Causes of Carryover |
実態調査の時期が遅れてしまったため、次年度使用額が生じた。 調査のデータ入力及び解析、研究成果発表経費として使用する。
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