2015 Fiscal Year Research-status Report
自閉症スペクトラム児の早期支援におけるICT教材の利用可能性に関する研究
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15K21233
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
高橋 甲介 長崎大学, 教育学部, 准教授 (10610248)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 自閉症スペクトラム障害 / 早期支援 / ICT教材 / タブレット端末 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自閉症スペクトラム障害児(以下ASD児)は、効果的な早期支援において重要な要因であるとされている「指導の質」と「指導の頻度」の要因を保障する一つの方法として、ICT教材の利用可能性を検討することを目的としている。平成27年度は、研究協力者について募集を行い、2名のASD幼児の協力を得ることができた。さらに、ICT教材使用のプレスキルの一つである、視覚刺激(2次元)の弁別能力について、机上課題でそのスキルの有無について評価し、プレスキルが存在することが確認できた。しかし、2名の協力児とも新規な参加であることから、実態評価および協力児のニーズ確認を行っている段階であり、ICT教材の導入についてはまだ準備段階にある。一方で、ICT教材のハード面であるタブレット端末の整備および把握された研究協力児の実態およびニーズに応じたソフトウェア(教材)の調整について行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
協力児の募集を行うにあたって協力していただいている機関の希望により、当初の予定よりも募集期間を長く行う必要(ニーズ)があった為、対象幼児の募集・選定に当初の予定より時間を要し、研究開始の時期に遅れが出てしまった。また、協力児の実態およびニーズが多様である為、それぞれの実態およびニーズに応じた教材にプログラムを調整することに当初の予定より時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、年度開始時期より、ハード面、ソフト面ともに研究を行う条件がそろっているので、研究計画を順次実施する予定である。
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Causes of Carryover |
平成28年度に開催される国際学会(5月)での学会発表の申込み期限が平成27年度内であった為、関連する費用を前年度分の「その他」の項目で計画していた為
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の予定どおり、国際学会(5月)の学会発表等に係る費用として使用予定
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