2016 Fiscal Year Research-status Report
看護師が使用しやすい電子カルテ構築のための課題の明確化と評価基準の検討
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15K21537
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Research Institution | Naragakuen University |
Principal Investigator |
梶村 郁子 奈良学園大学, 保健医療学部, 専任講師 (40521498)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 電子カルテ / ユーザビリティ / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
先行研究より国内で現在行われている電子カルテの評価、アンケート調査の結果から、ユーザーモデルに影響を与えると考えられる項目、電子カルテのイメージに関する項目の検討を行った。先行研究の多くは看護業務調査などを主としたもの、電子カルテ導入の効果を電子カルテの使用状況から検討するものが多かった。また、看護師を対象としたアンケート調査も見られたが、便利さの有無や電子カルテのレスポンスなど、利用状況からの問題点を検討しているものがほとんどであった。そのため、先行研究からユーザーがシステムに対して抱くメンタルモデルであるユーザーモデルに影響を与えると考えられる項目を選定することはできなかった。 そこでユーザーの特性からユーザーモデルに影響を与えると考えうる項目の検討を行った。そこで抽出された項目からアンケート項目を確定し、1病院に研究協力を依頼し、所属している全看護師を対象に予備調査を実施した。 研究協力を依頼した病院は電子カルテ導入から5年以上経過しており、2年目以上の看護師が導入されている電子カルテの操作方法を習熟していると考えられる施設を選定した。対象施設の病院に所属している看護師数205名(年齢20~50代)に対し、無記名、郵送でのアンケートの回答を依頼し、半数を超える回答を得た。現在、本調査に向けて調査項目の検討を行っている。なお、アンケート調査は研究者が所属する大学及び、研究協力病院での倫理審査で承認を受けたうえで実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度の研究スケジュールがやや遅れていたため、それに伴い全体スケジュールがやや遅れている。また、学内倫理審査と研究協力施設の倫理審査を要したため、アンケート調査開始に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
予備調査の結果を集計し、本調査実施に向けて調査項目の精選・再検討を行う。検討結果をもとにWeb上での本調査を実施し、分析する予定である。
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Causes of Carryover |
H27年度実施予定であったアンケート調査項目の選定が遅れたため、本年度の予備調査実施が遅れ、インターネットによる本調査の実施が遅れることとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H28年度実施予定であったインターネットによる本調査の実施に研究費使用の計画をしている。
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