2017 Fiscal Year Research-status Report
内生的かつ動的な社会・経済システムにおける主体の意思決定・行動にかんする研究(国際共同研究強化)
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15KK0123
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
山田 隆志 山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (90401570)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | マルチエージェント実験経済学 / モデリング / 意思決定 / 学習 / 異質性 |
Outline of Annual Research Achievements |
基課題である Lowest Unique Integer Game の応用版である Swedish Lottery (*1) と Lowest/Highest Unique Bid Auction (*2) でのエージェントの意思決定と行動モデルの構築をしていた。モデルは展開型ゲームに基づくものと Poisson Game に基づくものであり、これにより内生的なエージェントモデルの基盤が出来ると期待される。 また、新たなプロジェクトとして協力ゲーム(シャプレー値にかかわるもの)と信用財(*3)ゲームの実験を行うことになった。前者は比較すべき理論の検討と実験設計が終わっていて、実験用ソフトウェアのプログラミングの動作確認をしているところである。一方、後者は実験設計と実験用ソフトウェアのプログラミングと動作確認が完了していて、平成30年度にフランスで実験をすることが決まっている。 *1: Lowest Unique Integer Game はプレイヤ数 N が決まっていて、その上で M 以下の整数をプレイヤが提出し、他の誰も考えていない最も小さな整数を提出したプレイヤが勝つゲームであるのに対し、Swedish Lottery はプレイヤ数 N が不定である。 *2: 価値 V を持つ財のオークションを Swedish Lottery 形式で行うもの。参入コストを C、落札者の入札額を B とすると、オークションに勝ったときの利得は V-B-C であり、負けたときの利得は -C である。 *3: 財やサービスを利用・消費してもそれが良い財やサービスなのか悪い財やサービスなのかを判断できない、というもの。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Swedish Lottery と Lowest/Highest Unique Bid Auction についてはモデリングにやや手間取っているが、方針は定まっているのでこのまま進める。信用財ゲームについては順調である。協力ゲームは実験用ソフトウェアに間違いが見つかったのが誤算であるが軽微である。
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Strategy for Future Research Activity |
Swedish Lottery と Lowest/Highest Unique Bid Auction についてはモデリングと計算機実験を進める。 協力ゲームについては実験用ソフトウェアをできるだけ早く完成させて、実験を開始させたい。また、信用財ゲームについては実験が終わり次第分析を始める。
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