2018 Fiscal Year Annual Research Report
Building the Bases of Elder Law - Pursuing the Legal Issues that is Specific to the Elderly by Interdisciplinary Research
Project/Area Number |
15KT0002
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
関 ふ佐子 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (30344526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻庭 涼子 神戸大学, 法学研究科, 教授 (20362808)
西村 淳 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (20746523)
原田 啓一郎 駒澤大学, 法学部, 教授 (40348892)
鈴木 ゆめ 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 教授 (70236024)
柳澤 武 名城大学, 法学部, 教授 (70363306)
川久保 寛 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (90706764)
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Project Period (FY) |
2015-07-10 – 2019-03-31
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Keywords | 高齢者法 / elder law / 社会保障法 / 人生100年時代 / ネオ・ジェロントロジー / 高齢社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の最終年度である平成30年度は、高齢者法をめぐる法理論を紐解くための土台となる充実した研究ができた。主催する「高齢者法研究会」(研究者と実務家を構成員とする)を9回開催し、高齢者特有の法的課題の実態を明らかにするとともに、高齢者法の法理論について討議を重ねた。その成果は、愛媛大学で開かれる日本社会保障法学会で令和元年5月25日にシンポジウム「高齢者法からみる高齢者特有の課題」(報告者:〔研究代表者〕 関ふ佐子、〔研究分担者〕川久保寛、西村淳、原田啓一郎、柳澤武)、5月26日にミニシンポジウム「高齢者の意思決定支援の実務とこれから」(報告者: 〔研究分担者〕西森利樹、丸尾はるな・弁護士、水谷紀子・社会福祉士、川島道世・弁護士)で報告予定である。ミニシンポジウムに向けては、実務家と研究者との連携を進めるべく討議を重ね、2週間に1度ほどのスカイプ会議も行ってきた。 研究成果は、研究会報告や論文の形で各人が社会に発信したほか、2018年6月に関西大学で開かれた比較法学会において、「高齢者医療・介護と法」と題するテーマで、関がアメリカ、川久保がドイツについて報告した。さらに、海外の高齢者法の研究者が集まった国際学会Elder Law and Its Discontentsにて関が報告とコメントをした。このほか、熊本での実態調査など、本研究の研究成果はHPで公表している(http://elderlawjapan.ynu.ac.jp/)。また、高齢者をめぐる基礎的な法律問題を取り上げる書籍『高齢者法』(東京大学出版会)を樋口範雄(武蔵野大学)と関が編集する形で、『シリーズ高齢社会(仮)』の一環として7月に出版予定である。本書は、関のほか、本研究のメンバーである原田、川久保、西森が執筆した。このほか、高齢者法をめぐる法理論について、別途、全研究メンバーで書籍を執筆すべく準備を進めている。
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Research Products
(40 results)