2007 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本階層システムの構造と変動に関する総合的研究
Project/Area Number |
16001001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 嘉倫 Tohoku University, 大学院・文学研究科, 教授 (90196288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 博之 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (60135647)
斎藤 友里子 法政大学, 社会学部, 教授 (80278879)
三隅 一百 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (80190627)
石田 浩 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40272504)
尾嶋 史章 同志社大学, 社会学部, 教授 (30177224)
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Keywords | 社会階層 / 社会移動 / 労働市場 / 流動性 / 格差 / 階層の固定化 |
Research Abstract |
本年度は、本研究プロジェクトを通じて実施した国内調査、韓国調査、台湾調査、若年層調査のデータのゴーディング・クリーニングを完了して、報告書作成に向けた統計分析を行った。前年度に設けた8つのテーマ別研究会ごとに研究を推進し、その成果を全15巻の報告書に収録した。報告書のタイトルは、『2005年SSM日本調査の基礎分析-構造・趨勢・方法-』、『階層・階級構造と地位達成』、『世代間移動と世代内移動』、『働き方とキャリア形成』、『教育達成の構造』、『階層社会の中の教育現象』、『公共性と格差』、『階層意識の現在』、『ライフコース・ライフスタイルから見た社会階層』、『階層と生活格差』、『若年層の社会移動と階層化』、『社会調査における測定と分析をめぐる諸問題』、『東アジアの階層ダイナミクス』、『後発産業社会の社会階層と社会移動』、『流動性と格差の階層論』である。本研究プロジェクトは総合的研究なので、社会階層と社会移動をめぐってさまざまな視点からの分析を展開した。このため、研究成果すべてを述べることはできないが、たとえば(1)佐藤俊樹『不平等社会日本』で示されたホワイトカラー上層雇用の閉鎖性は2005年には存在しないこと、(2)非正規雇用者になる傾向は低学歴者と女性に高く見られること、(3)所得格差については正規雇用と非正規雇用の間の格差が大きいが、その格差が拡大しているかどうかは慎重な検討が必要であること、などの知見が得られた。
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Research Products
(39 results)