2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16062101
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
上田 龍三 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20142169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
斎藤 泉 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70158913)
今井 浩三 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60117603)
橋田 充 京都大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (20135594)
遠藤 啓吾 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10115800)
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Keywords | 分子創薬 / 分子標的治療 / ドラッグデリバリーシステム / 新しい物療法 / トランスレーショナルリサーチ |
Research Abstract |
がんの基礎研究によって得られた成果を臨床治療へ実現化させるための組織運営、応用に関わる話し合い、各領域部門の活性化に向けて、本年はその研究目的に合った研究計画の厳選を行ってきた。「がん・ゲノム・脳領域審査委員会」の聴講会を経て本領域の選択も決定された。平成17年度から本格的に開始される各研究計画を、A01がん化機構を基盤とした分子創薬と分子標的治療、A02遺伝子治療の新戦略、B01免疫・細胞療法の基礎と応用、B02ドラッグデリバリーシステムの開発、B03新しい物理療法の開発の5項目に視点を置いて分類し、各分野長との研究推進に関わる討議を重ねてきた。がんのトランスレーショナルリサーチ(TR)の推進を図るべくTR委員会の設置、TRに関わるシンポジウムを開催し、その重要性の再確認とともにTRへの取り組みへの基本的考え方、及び具体的な事業展開の方法についても検討できた。平成16年度文科省による「がんトランスエーショナルリサーチ事業」の研究公募の中で採択された10件のうち3件が本領域の計画研究者から選出されその研究計画の内容が高く評価された。各代表的な研究計画においてこれまでの臨床治療薬開発のための研究を発展させており、ケモカインレセプターやErbB-2を標的とした抗体療法の前臨床試験、TGF-β-への拮抗低分子化合物による腫瘍浸潤の制御研究、遺伝子治療のための遺伝子置換法、ドラッグデリバリーシステム、標識抗体付加による抗体・化学療法剤の効果増強に対する基盤研究を発展させた。 尚、備品としてのパソコンは、今年から開始された特定領域「基盤研究に基づく体系的がん治療」領域の事務局として、情報、データ、報告書の一括把握整理の為必須のものであり、購入した。
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